matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

家に帰ると言う認知症男性の言い分

父の通所施設での家族会

徘徊がテーマ

この施設は、他の土地にも介護施設を持っていて
以前に
スタッフを徘徊している人と見立てて、学生などボランティアを募って
100人規模で探すと言う試みをしたそうだが、
徘徊役のスタッフ一人の靴にGPSをつけて探したが、
このGPS一分ごとに居場所を提示するのだけれど、一分後にそこに行ってみても
もうそこにその人はいない。
5人一組で探したのだけれど、見つけられない。
服装も勝手な思い込みで、その時は、茶色にジーンズという情報だったが、
その色も各自それぞれ、見つけられなかったそうだ。

そして意外にも徘徊している人は、
世間のイメージとは違って徘徊し始める時は
ちゃんと目的を持って出かけるので、歩くのも早い、年寄りはシルバーパスを持っているだろうと言うことでバスとかに乗れてしまうこともあるので、
男性だったら、昔勤めていた場所とか、女性なら実家に向かって
行ってしまうことも多いそうだ。

小原庄助さん(仮名)は、愛想のいいおじいさんで、会う人ごとに
小原庄助ですって名乗るらしい。
生まれた時から同じところに住んでいて、80を過ぎてもたまたま早く
起きてしまうと会社に行ってくると言って出かけてしまうこともあるそうだが、
一番困るのは、
そうやって、生まれた家なのに、家に帰ると言って家を飛び出す
家の場所は全く移動していないのに、
改築したことで、自分の家じゃないと思って
家から出て行ってしまうとのこと。

これには、奥様も困って
追いかけて行って「バカ」って言ってしまうらしいが
この男性
「おれはバカじゃない。小原庄助だ」って
毎回コントみたいなやり取りになってしまうと言う。
すぐ名前から住所まで言うので近所でも有名で
早くに見つかるが
奥様は個人情報駄々流しと苦笑する。