matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

父の記事

会議というものは、防災会議、家族会議
名前だけとは思っていても疲れますね。
会社勤めの皆様、ご苦労さまです。

それぞれ、二時間と二時間半の会議を終えて
父のところに寄りますと
先日取材された父の記事が新聞に掲載されるとのこと。

苦節70年、家族向けに「抑留記」を配ったり、
身近なところには、投稿していたものの
公に出るのは、初めてのことだと思います。
記事にもありますが、
会報のようなところに応募しても載ると批判のお手紙を頂くこともあり
戦争が終わって平和になったとはいえ、
言論の自由はないのかと
ただただ慰めるばかりでした。


先日、「顔のないヒトラーたち」と言う映画を観て来ましたが、
この主人公が母と同い年の1930年生まれ、
戦争が終わってからナチスの残党を裁こうと立ち上がる検察官なのですが、
戦争のことをほとんど知らず、探して観れば、身近にも戦争に関わった人ばかり
それをどう乗り越えて行くのかと思いながら観ていましたが、

それを思うと、母が父に対して理解がないのもわかるような気がします。
何かつつきだして、嫌な思いをしたくない。
シベリア抑留というだけで、共産教育をされてきたのではないのかと
疑われる
嫌がらせもあったのかもしれない。
父が戦争の話をするのを好まなかったので、
先日、記者さんが取材に来て初めてと言っていいくらい色々な話が聞けた。
父は、大学の法学部に入ったものの、ほとんど勉強など出来ずに
学徒動員されたらしいが、そのためか、文章を書くのが、まめだったようだ。
元気なものと元気でないものに分けられて、次から次へと新しい収容所へ移され、
部隊もバラバラだったようだ。
勿論、帰国する時に、すべて没収されて、記録になるようなものは、持つことが出来ず、知り合った人と二度と会うこともなかったという。
よくぞ無事に帰って来てくれたものだ。

今回、母が施設に入ったということで、こういう「千の証言」というところにも
応募でき、若き日の父のことをほんの少しだけ知ることが出来た。
良かったら「千の証言」ご覧になって下さい。