matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

外出レク  認知症でも楽しい会話

施設長さんから
外出レクがありますが、参加しますか?
って連絡がありまして、
よく考えないで二つ返事で 「行きます!」
って、答えたら
「ご家族の方は、11時に正門前に来て下さい」って

私、行く事になってしまいました。
昨年までは、デイサービスだったので、本人の申し込みだったのですが
今年は家族の確認だったのですね。
一回目の時も連絡があったのですが、そちらは、費用の確認だったようで

で、当日、9時から、父のところに行き、父の支度をさせて
二人で神代植物園の正門前に行っていました。
最初に降りて来たのは、デイサービスの皆さん
私たちが座っているベンチ目指してやって来たので
私が立つと、父も席を譲っていました。
さすが、大正生まれ女性に優しい。

最初は4,5人だったのに、あっという間に20人くらいになり、
次のデイサービスのグループも到着
30分以上経って母の乗った移動車がやって来たものの、
母はちっとも私たちに気がつきません。

私が迎えに行き、スタッフの了解を得て、父のところに連れて行きましたが
母は、父の顔を忘れてしまったらしく
父の進めるコーヒーを
知らない方からの珈琲はいただけません
なんて断っている。
「父さんだよ。もう少しハンサムだったと思っていた?
入院していたから、痩せちゃったんだよね」
もう一か月以上も会っておらず、母から
何度も父さんの顔がこの頃よく思い出せないんだけれど、よく出かけているのかしら
って言われていたから心配していたのですが、
私の言い方がおかしかったのか
「うん。そうだ。父さんだ。もういやだわ。すぐにそばに寄って来て
ヨチヨチ歩くのだったら、来なければいいのに」
って憎まれ口をたたいていました。

でもどうぞ、ご家族で行動してくださいって言われたので、
イメージ 2
プンプンと先に行ってしまう母と、ヨチヨチ歩きなのに、あちこちに興味を示して立ち止まる父の
両方を見ながら
お弁当の場所へ
お弁当は、銀座大増の
行楽弁当です。イメージ 1
噛めない人には、ちゃんとミキシングしてあります。


GHの場所は、ご家族の方が多く
私たちは、スタッフと介護家族の皆さんと一緒
父は、シベリアや満州の話で盛り上がりました。

食事の後に園内散策をしていると
イメージ 3

デイサービスの皆さんに出会い
「まあ、偶然ね。皆さんで来たの?」
「あら、一子さん、二日ほど顔が見えなかったから心配していたのよ
(母、皆勤賞ものです)
一子さんがいないと、寂しいから休まないでいらしてね」
「まあ、ホントに、心配おかけしてすみませんね。
また、デイで会いましょうね」
「あら、そちらにいらっしゃるのは、ご主人様?」
「いつも一子さんには、お世話になっています」
「こちらこそ、一子がお世話になって、これからもよろしくお願い致します」
なんて何回父は頭を下げていたのだろうか。
一人一人紹介されては、挨拶を繰り返し
次いでのように
「そちらにいるのは、御嬢さん?」
「お母さんを大事にしてあげてね」
はあ、解っておりますとも。

一つのグループでこれが終わったと思ったら
また新たな友達を見つけて
「あそこにいるの、鶴ちゃんだと思うわ」って
またそばまで行ってご挨拶、
「ここに友達が沢山いるから、しばらくここにいるから」って

利用者さん同士、普通に会話をしている。事情を知っているものから見れば
おかしいところもあるのだが、
みなさん、物腰が丁寧だし、なごやかに歓談している。

父は、父で、スタッフさんたちと会話。
送り迎えの方、ヘルパーさん、運転手さんたち
かなりの人の名前を憶えていて、懐かしい様子だ。
数人の人はフルネームで覚えている。

しばらくすると、グループの中の一人が
「ママが呼んでいますよ。」って
私に手を振る
そのうちにみんなが
「ママがそっちに行きたいって」とか
口々に私を呼んでいる様子

実は母の事を大ママと呼んでいるのがバレバレなのか?
母は、
「みんなに会えたのは、偶然なのよね。
私たちは家族で来たのよね」
と言うので
「今日は、デイサービスで植物園に行くと言うので
母のおかげで、私と父さんが便乗させてもらったの
ありがとうね。いい思いをさせてもらったわ」
って言ったら
「じゃあ、帰る時は別々?」って聞くから
「そうなの。バスまでは、乗り切れないのでね
母さんはみんなとバスで帰って来てね」

そんな話をしていたら今度は記念写真を撮ると言うので
大移動
一体、何十人いるんだ?
端が入りきらないから、三列になってと
カメラを構えている人は言うけれど
それ理解できるのか?
出来上がった写真が楽しみ
母は、父と一緒に写りたがらず、友達の隣に行き
父は、少しでも母の近くへとポジション決め
集合写真が終わってからも、父を一人残して
さっさと入口へ向かう
しかも、荷物を持つ手伝いを申し出たり
車椅子を押す手伝いを申し出たりしている。

そうやって手伝うの手伝わないのってやっていると
またデイサービスで一緒の人が追い越し際に
「お父さん、後ろの方を歩いていたわよ。ほおっておいて言いの」って
本当に、みんな認知症なのか。
新しい人たちは元気がいい。
記憶もまだかなり覚えていられるのだろうな。
みんなちゃんと母の名前を言うし・・・
ただ、母が入所したころからの人は、
かなり弱っている人がいたりして、ちょっと悲しい
でも、みんななんとか歩いているし、仲間だと解っているようで
母が、伝えるデイサービスの様子の裏付けが出来た感じだ。

父も母の写真を沢山撮って、
母さんは、顔が広いから大変だよねって。

父さんもスタッフさんに顔が広かったよ。
おかげで私は、二人の間を行ったり、着たり
随分運動になりました。