matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

母は頭をかなり使ったようです。

ケアマネ会議がありました。
 
なんて、来月の施設利用の打ち合わせなんですけれど
 
夕方5時からと言うことで、それまでは、映画を観に行こうが
カラオケをやろうが大丈夫なんですが、
 
まだ道路に雪かなり残っている状態
 
いつもなら、うちから1時間以内で行く距離なのですが、
広い道路を選んで、しかも娘の会社にも寄ったら
 
雪かきが出来ていなくて、会社の前で車がぶつかったらしく
一車線通行。
 
出る時に残雪の状態を聞いたら、普通に通れると父に言われたのですが、
あちこちに除雪におじさんが立っているし、
家の前の道路は、ギリギリしかかいてなくて、しかも私道に入れたら
入れたで、中途半端な状態。
ゴミの車でも来たら、とても迷惑なところにしか駐車できない。
 
それなので、行くなり雪かきをしていたら、
 
父が、
「うちの前はきれいにしてあるのだから、やらなくていいよ」って
でもね。
うちの前以外も
少し雪を片付けておかないと、帰る時に雪が凍っていたら、スリップしてしまいそう
だし、雪のおかげで、どこまでが、塀か解らない。
 
しばらく雪かきして、
家に入ると母はベッドの上
 
お昼を食べに行こうと強引に起こして
近くのファミレスへ。
食事のあとも、どこかに行きたいと車を降りない母を車内に残して
またまた雪かき。
今度は、私道の先の、車がようやく一台通れる道路を少し拡張。
排水溝までせっせ、せっせと運んでいましたら、
父が
「人の家の前はやらないでいいよ。車も沢山通るしね」と
 
いやいや、うちの前はちょっと坂だからね。
私道に入るところは、もう少し掻いておいた方が
父が出かける時も安心だしね。
 
で、おとなしく待っていた母に
「どうする?ケアマネさんが車でに3時間くらいあるよ」
と聞くと
「うちのまわりの景色が見たいから、ドライブに連れて行って」とのこと。
どんどん新しい家が建つので、景色をみるのもいい事のようだが、
でも車に乗せてばかりじゃ、運動にならないので、
 
近くのショッピングセンターへ。
 
でもいつもの道だと、雪が多いので大回り。
いつもと違う道を通ったのに、
知っているお店を見付けて
母は大喜び。
 
ショッピングセンターでは、すぐに子供に引っかかる。
最近の子供は、人見知りをしないどころか、母に殴り掛かって
来る子供までいるが、
大勢の兄弟がいたせいか、上手に相手をして
手を振り上げた子供に向かって
「ハイタッチ!」なんて言って
こどもの気勢をそらしたりしている。
子供服や、ゲームコーナーがあるところなので、
子供にばかりひっかかっている。
そこで、違うフロアーに行く事にした。
 
ホームセンターだったら、何か買うものがあるかなと
見回していると
入浴剤が20個、548円で売っていた。
色々な種類がある。
詰め放題では、ありませんとの張り紙があったが
数えさせたら、頭にいいんじゃないかと
 
「色々な種類を10個入れて」と
母に頼んでみる。
お世話やきの母は、入浴剤のなまえを読みながら、袋に
入れ始める。
できるだけ色々な種類を入れてから、10個かぞえて渡してくれた。
ちょっと楽しい。
 
物を数えるのは好きみたいだ。
他のコーナーでも5個欲しいと言うと
ちゃんと同じ種類か確認しながら、入れてくれる。
 
私も中々買い物をしないので、買う時に何を基準にしたら
解らない時がある。
特に照明。LEDとかよく解らない。
頭をひねっていると、母が店員を連れて来た。
 
「今ね。この二つで迷っているんですけれど、どこが違うんですか?」
 
そうそう。ルーメンってなんだろう?
微妙に大きさが違うんだけど、なんなんだろうって思っていたのよね。
 
母さま、すごいじゃない。あっと言う間に解決しちゃったわ。
その後も、分別できるゴミ箱があったので、見ていたら、
アドバイスをしてくれて
カートいっぱいになったら、
レジまで運んでもらうように店員を見付けて来る。って
なんかすごい行動力ですが、
店員を探していて、迷子になったら困るので
そこで切り上げてレジに行った。
 
うんと頭を使ったのか、甘いものが食べたいと言うので
家に帰って
三笠山を食べようと母が出して来たら
父がチーズケーキを出して来た。
ホールなので、私が切っていると
母が紅茶を入れてくれた。
 
もうすぐ、ケアマネさんが来ると言うのに、テーブルの上は、お菓子でいっぱいになってしまった。
 
もう一つテーブルがあるので、そちらを片付けていると
ケアマネさんがいらした。
 
雪で大変ですねとか、世間話をしていると
母が、お茶菓子でいっぱいになったテーブルを片付け始めた。
そこでケアマネさんが、
「昨日、デイサービスで、外から帰って来たケアマネさんに
母が『あら、○○さん』と
ちゃんと名前を呼んで挨拶をしてくれたんですよ。
覚えてくださっていてうれしかったですよ」
と言ったのですが、片づけに必死で
「あら、そんなことがありました?」なんて
受け答えしながら
片づけを続けている。そのうちに部屋を出て行ってしまったので、
翌月の予定表を見ていると
父と二人で戻って来て、
父が
「チーズケーキ、どこにやったの?」と言っている。
あとで、聞くと
 
母が父の部屋に行って
「ケアマネさんにお茶を出した方がいいだろうか」と言いに行ったらしい。
そこで、父が一緒に来てみると
 
お茶どころか、テーブルの上がきれいに片付いて
カップは流しに出してあるし、チーズケーキは、見つからないし
と、そこで二人でもめだした。
 
チーズケーキは後で探すからと二人を納得させ、
母には、打ち合わせに参加してもらった。
 
母は父に叱られて
「私、少し、変みたいで、頭がフラフラするのですが、デイサービスに行っても
いいですか?」
なんて言っている。
「新しいお友達もできて、みなさん、Kさんが、ゆったりとお話になると
とてもいい雰囲気が出来て和やかになるので、ぜひ明日もいらして
下さいね」
 
不思議なもので、認知症どうしなのに、誰それさんの隣がいいとか、
仲良しは、話がはずんで、お友達という認識もされるようだ。
最近、デイサービスからもらって来る
連絡帳の写真に新しい顔が増えたが、それが新しいお友達らしい。
どんな話をしたかは、
かなりの時間を隔てて
思い出すこともあるので、
気長にまっていることとしよう。