matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

母の弟、つまり叔父さんが来る

いつものように、母の家に行くと
父が、昨日、叔父さんから電話があったから、今日来るって
と言う。
 
母は、それを聞いてパニック
何で来るの?父が呼んだのか?
 
実は、母のお兄さんが亡くなって、住む人のなくなった家を売りに出していたところ
買い手が見つかったそうだ。母のお父さんの家だったので、いくばくかの遺産がはいることになりそうだ。
 
後日8人兄弟なので、全員集めて説明をするとのことで、
わざわざ家に来る意味が解らない
母でなくても解らない??
こういうことがあるたびに、母の言うように放棄しておけば楽だったかもと
頭をよぎるが、こういうことは、放棄する人が出てくるともめるというので
頂けるものはいただくことにとなったが、その度に自腹切ってお菓子など持ってついていく当事者の子供たちは
うちだけでなく、どこも大変だろうなと思う。
 
母がどの程度理解できるのかあらかじめ様子を見に来るのだろうか?
母とは一番仲の良い叔父さんのことだから、
悪意はないのだろうが、
あらかじめ知らせておいてくれなくては、対処できない
のではなかろうかと心配をしているそばから
 
母は激しいパニック
父は淡々と、お菓子などを買いに行って、お菓子とお茶の用意をしている。
 
ロールケーキと団子などなど
 
ところがそれを見た母は、
あなたお腹すいたでしょ
とさっそく開けにかかる
ロールケーキが、フルーツ入りで一番、豪華に見えたので、それをそっと隠し
他のものを渡す
 
叔父さんがびっくりしないように、部屋をかたずけながら、着替えさせながら
待っているが、約束の時間になっても叔父さんは来ない
 
母は、父が嘘をついた。
こんなうそつきとは一緒に居られないから出て行くと 玄関に向かう
父が慌てて追いかけると、玄関の扉を開けて、
出て行くからねと叫んでいる
 
追いかけた父をリビングに戻し、
叔父さんが来るのだから追わないの
いざとなったら私が行くからと言ってリビングに二人でいると
 
あんたはどうせ私のお金が目当てなんでしょう。
遺産が入ったら
離婚するのだから
とえらい剣幕
離婚してどうするんだと
父が言うと
アパートを買って一人で住むんだからと
 
買うほど、貰えないよみんなで旅行しようと
言うと
でも離婚はするんだ。旅行に行っても父は連れて行かないと収まらない
 
約束の時間をかなり過ぎているが
ちょっと空気を換えようと
母に
「私はちょっと郵便局に用事があるので、行って来る。叔父さんを待っていると閉まっちゃうからね
良かったら、一緒に行く?」
と言うと、渡りに船とばかりついて来た
郵便局の前で車を止めて
「どうする?一緒に来る?ここで待っている?」と聞くと
眼にいっぱい涙をためて
「こんな顔じゃいかれない」と言うので
「大丈夫、わかんない。わかんない。一緒に行った方が気晴らしになるから行こうね」と連れて行く
 
郵便局に用事とはいえ、失敗した年賀状を切手に取り替えに来ただけなので
大した用事ではないが、
窓口の人が、色々な種類を用意してくれたので、意外に時間がかかってしまった。
用事を済ませて、帰ろうかと思うと
「ねえ、どこか楽しいところに連れて行ってよ」
とまだ、ちょっと引きずっている。
認知症のくせに、と言うか、それゆえに嫌な思いは中々無くならないのが困る
 
少し行くと父から電話があって叔父さんが来たとのこと
すぐに引き返すと、
父と深刻に相談中
父は二年前に税理士をやめたとはいえ、最新の情報も仕入れているので、
色々と相談がしたかったみたいだ。
母が帰って来ても、話続けているので、
お茶を入れようよと母を誘ったのだが、
お茶を入れながらも頭に血が上ったのか、
叔父さんにいきなり、
「わたし、離婚しますから、証人になって」
と言い出す始末
そこから延々と父の悪口になるのだが、父が一々言い返すので
父には、父の部屋にいてもらうことにし、叔父さんが説得を始める
ここは、話を変えるしかないので、違う話をしながら、小出しに叔父さんの
話も加え、少し落ち着いて来たので、みんなで食事に行く事にした。
 
食事に行く事になったら、父に払わせるからと
「お財布持ってついて来て」
無事4人で食事に行きました
 
下足箱のあるところに行ったところ、
母は片足、靴、片足、サンダルだったので、
「どうやって入れたらいい?」
帰りには、バカなことやっちゃったわと言いながら
靴とサンダルを履いて帰りました。
こういうどうでもいいことは覚えているみたいで、不思議です。