matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

施設に母に会いに行く事

先日、施設に行ってみると
誤嚥性肺炎で長い事入院していたMさんが
車椅子で食事をしていた

痩せ細って他人のようだ。気力も感じられなく
言葉も全然聞かれなかった。
以前は、お父さんを探して、ウロウロ、よく時間を聞かれたものだった。

相変わらず、キヨちゃんだけが、大きな声で歌ったり、誰かしらに声を
かけていたが、やはりやせ型が気になる。
最近、食事が進まないようだ。

新しく入った利用者さんも大人しい人で、ほとんど話をしない。
母はここ数か月イライラしている。

母はそんな状況を人が少なくて廃人しかいないと言う。
確かに食事にえらく時間がかかっている様子で
食卓に着いてはいるものの、何も動いている様子はない。

そんな施設なのだが、お祭りがあった。

近くの施設の人も呼んで合計で150人くらいの参加があったらしい。

うちも夫と父と三人で参加
ジャズバンドやら、太鼓の演奏、盆踊りと楽しんだ。

最初、母をお祭りの場所まで連れて行こうと施設に行くと
ずごくお腹立ちで、家に帰ると玄関で立ち往生。

「どうしたの?」と聞くと
「だって、私のための車椅子に他の人を乗せたのよ」と言う。
「あら、歩いて行かれるところだし、普段から車椅子なんて乗らないでよ」
と言うと
「でも、あの人だって、普段は一人で歩いているのよ。贔屓している」と言う。
重症化する利用者さんに対して
スタッフの数がたりないのだろう。
本当に母のいるフロアー9人中で一人で、その会場まで歩けるのは、母を含めて二人くらいだろう。

「まあ、じゃあともかく私と外に出ましょう」と誘いだし
お花を見ながら、歩いて行く。
車椅子に追いつかれるとまた不機嫌になるかもしれないので、
ゆっくりな雰囲気を出しながら、最短距離で歩く。

私が母を迎えに行くから会場のお祭り広場の一角を陣取った父を
みていてと夫に頼んだら
「こんなところにいられないから、自分がお義母さんを連れて来る」と
言っていたが、こんな母じゃ
お互いに無理だろう。

車椅子の音を聞きながら、なんとか先行して会場についた。
会場すぐのところにデイサービスの皆さんがすでに着席していて
母は、声を掛けられ、解らないままに
解っている振りをして挨拶をし、またあちこちで声を掛けられながら
父の所まで行く。

この日の朝、母は前日、嘔吐をしたからと
弟に医者に連れて行ってもらったばかりなので、
ちょっとみんなとは違う食べ物なのだが、
それはちょっとイヤみたいで、
氷イチゴに手を出した。

甘く味のついた水分がほしいのだろうと
敢えて禁止せずに
ストローについたスプーンですくって食べるように勧めると
口の中で、氷が解けるのを待って飲みこんでいる様子。

それでも、少し涼しくて他の利用者さんが不調を訴える中、
全く平気な様子で、3時間ほどのお祭りを堪能

帰りは、本当に一分くらいの距離なのに、車に乗せて送って行った。


他の利用者さんのご家族とお会いすると
お母さまがストレスを抱えているので
もっと会いに来るように言われたそうだ。
月に一度くらい自宅に行かせてはどうかと言う
提案があったらしい。

うちも、弟によるとストレス性の嘔吐と言われたそうで
スタッフさんから、もっと会いに来るように
言われたが、
ほとんど毎週一日は行っている。
これ以上増やすのは、中々無理。
父に一日、母に一日、これが精一杯だ。

うちの施設は男性が圧倒的に多い。
看護師を除くと二人しか女性はいない。
デイサービスの女性スタッフに会った時のうれしそうな顔
もう少し、女性スタッフを入れることは出来ないものだろうか。