matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

最近の母に少し変化が

最近、母の様子がおかしいらしい。

やたら、他の利用者さんにあたるらしい。
集団生活で、やたら緊張する人とそうでもない人がいるようですが、

特にテレビを見ていて邪魔をされるのが嫌みたい。

先日、私が楽器を持って演奏に行った時も
大勢の利用者さんが集まってくれて、
映画音楽から始まり、懐かしい曲、童謡まで楽しみましたが、
それでも
母の歌えない曲とかだと不機嫌になります。
母は合唱部だったので、歌う歌が皆さんとちょっと違うかもしれません。

どんな歌でもよく歌える方がいて、もうけんか寸前です。

以前にも、そんなに歌いたいなら
自分でマンドリンを弾いたらなんて言って
私のマンドリンをつかもうとするので
大慌てでした。

私にとっては二度と買えるようなものではないので、
必死です。

学生時代に弾いていた楽器を持っていけばいいのだけれど
全然手入れしていないし、まあ困ったものです。

とにかく、ここのところ、ゆっくりと母の相手をしていないので
一日、母のために使おうと言うことになりました。

そんな訳で
昨日は、母を連れて、どこかに行こうかと思いましたが
行くと部屋のベッドに横になっていて
様子が変です。
「なんで私はここにいるの?どうやってここに来たの?」
とだけ言うと、また寝てしまおうとします。
たわいもない話をして母のエンジンがかかるのを待ちました。
のどが渇いたというので、施設のリビングに行きますが
まだみんな食事中、
「こんな覇気のない人たちと一緒にいられない」というので
食事に行こうと外に連れ出しました。
帰りに父のところ(母に取っては自宅)に寄りました。

車を玄関前に止めると、
珍しく、自分から降りて、家に入りました。
すぐにリビングに行き、テレビの前に腰かけると
父が
乳酸飲料を母に渡し、
他にも
アイスはいらないか、お茶は飲まないかと
おもてなし
次々に母に見せたいものを出してくるので、
母は、
「私のものを勝手にいじらないでよ」と
怒り出しました。

なだめつつ、父の話を聞いていましたが、母は
うるさがって
「あっちに行ってよ」と父を追い出しました。
父もよく解っているのか、元々の自分の部屋に行って
テレビを見始めたようです。

母も最初はNHKを見ていたのですが、少しつまらなそうなので、
色々とチャンネルを変えて、
ドラマのところで
集中して観ているようなので
そっとしておくと
次第に物語に入って行くようで、ドラマの感想を言いながら
観ています。

約一時間集中して観ていたので、そろそろ、施設に戻ろうと思いましたが
母は、次のドラマにも見入っています。
ドラマの続きが気になるようで、少しも動こうとしません。

30分くらい観たところで、父が来て
また、これからの予定を私に相談はじめました。
母の施設のお祭りのこと、
期日前選挙のこと
などなど、まだまだあったのかと思うほど、色々のことを
話し始めたので、
母は気が散って来たみたいです。
母がトイレに立ったので、
トイレまでついて行き、そのまま施設に送り込みました。

母は、まだ施設にいるという意識がありません。
「こんなしばらくぶりで行って大丈夫かしら」と
心配顔です。

「いいよ。いいよ。お茶をごちそうになっちゃおう」と
施設の玄関に入ると
「まあ、私の上履きが置いてあるわ」と言って
うれしそうに履き替え
「みなさん、お久しぶり」と挨拶をして
施設のリビングに入って行きました。

スタッフが
夫々
「暑くないですか?」「お茶飲んでくださいね」と
手厚い対応
居心地のいい場所になったみたいです。

一人のスタッフに、本日の様子をお話しすると
「やっぱり家に帰りたかったのですね」と
言われましたが、
父ともめたことは言っておきました。

テレビは施設の中でも好きみたいですが、邪魔が入るのがイヤなのは、
家と変りません。
最近は、「ローマの休日」ばかり見せているので
やや飽きて来た感じがしますとのこと。

「映画も好きですが、ドラマも好きで
今日は、新しいドラマの『はじめまして、愛しています。』を観ていました」
と言ったら
「ああ、江口洋介のですね。ああいうのも観られるのですか?」と
いうので、
「ああいうのも好きです」と答えておきました。