よろず相談係

昨日の続き

母と食事をしたあとは、

近くの公園で一休み

お花を見たり、

鳥を眺めたり

子どもがお父さんと野球の練習をするのを

眺めて、応援したり

うまくバットに当てると手を叩いて

上手、上手を声を掛ける母

すっかり気分爽快になったところで

おやつの時間となり、施設に帰る

手を洗って、ダイニングに行くと、おやつを渡され、席につく母

こうなるとおやつに夢中になってしまう母に

安心してスタッフに声を掛けて帰るの常なのですが、

キヨちゃんに捕まってしまいました。

「さあ、どうぞ、ここに座って下さい」

そしてテレビや新聞の解説をさせられていると

ヤスコさんがやって来て

「ねえ、観てくださる？西日が当たって部屋にいられないのよ。

遮光カーテンなんてつけられないかしら

スタッフさんに、つけたいって言っているんですけれど、

考えておきますって何もやってくださらないのよ。

お金がかかるからかしら。つける方法はないのかしら」

と一気にしゃべる。

「100円均一にも遮光カーテン売っていますから、

と言っても300円くらいですけれど、突っ張りポールとそのカーテンで

やってみます？」

「あら、そんな安くできるのなら、試してもいいわねえ。

施設長さんに話してみようかしら」

でも部屋に行ったら、すだれがかかっている。

「あ、これでもいいんじゃないですか？」

「ダメなのよ。もっと日光をさえぎらないと、暑くて日焼けしちゃう」

せっかく母が私を解放してくれたのに、

この二人が両脇にくっついていて解放してくれない。

そこで、ちょっとトイレに行かせて下さいね

と言ってトイレに入り出てみると

ヤスコさんが窓にひっかけた布をとばして

「誰かあ、背の高い人ぉ～！」と

騒いでいたので、スタッフに声を掛けて帰って来た。本当に帰るのが下手なので、

よろず相談係になりかねない。