matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

たそがれ時

最近、母が逃走してしまうことを
介護をしていた友達に話した。
 
友達が夕食の支度をしていると
知らぬ間に義母さんは、出て行ってしまう。
そこは、いつも義母さんの実家のあったところだったと言う。
 
母もよく実家の話をする。
いくつになっても困ったことになって帰って行く所は
実家なのか?
 
ゆうぐれ時、不安にかられた認知症の人たちは何を思って逃走するのだろう。
 
「からすが鳴いたら帰りましょ♪」と言うように、夕暮れ時には、
家に帰っていないといけないと思うのだろうか。
 
先日、母は、デイサービスから帰るといきなりベッドにアルバムを広げたらしい。
父が「夕ご飯だから、しまって一緒に食べよう」と言ったと言う。
 
そして私に電話をして来た。
母が父がうるさいので父を説得してくれと言うので、
説得したが、父も強気、なので
母に
「父さんは息子くん(私の弟)に弱いから、怒ってもらうから、ちょっと待っていてね」
と言って電話を切ったすきに逃げたと言う。
 
父が追いかけたが、母は近くを歩いている女の人に声をかけて、
その女の人とものすごい勢いで逃げたと言う。
 
彼女になんと言ったのだろう。
交番まで追って行くと、交番で先に来ていた酔っ払いに絡まれている、
心配していると、婦警さんがやって来てくれたので、
家に一旦帰って私のところに連絡をして来たと言う。
 
こういう時に母ってどんな気持ちが心を支配しているのだろう。
道に迷ったヘンゼルとグレーテルみたいな気持ちなのだろうか。
 
先日、テレビで、徘徊をする人が立ち寄れる場所を作っておくといいと言っていた。
 
私は、母たちが住んでいる今の家の近所は、よく知らない。
中々実家に行かせてもらえなかったし、
行ったら行ったで、近所を歩いたりさせて貰えなかった。
 
だから、母の家のそばは、母が認知症を発症してから、歩くので行きつけのお店などない。
 
よく母が歩いて行けるところに食べに行こうと言うのだけれど、それは、
母の不安が言わせている言葉なのだろうか。
 
夜歩いて行けるお店をチェックしておかなければ
交番にたどりつけなかったら、他に行きそうなところの見当がつかない。