認知症でも投票には、行くよね。
朝、家族で投票を済ませ、
母のところに行って来た。
認知症になっても投票券は、来るのですものね、
父に無理を言っていたら困るし
あなたが来なかったから行かれなかったなんて言われたら
と母と父の困った様子を考えたら
心配で見に行った。
乗換駅から電話してあと30分くらいしたら行くねと言う。
娘もついて来てくれているので心強い。
最寄駅からタクシーで行くと
道路の近くまで迎えに出ている。
化粧までちゃんとして着飾っている。
投票は、もう誰がだれやらわからなくなったので、
しなくてもいいからどこかに行こうと言うので
取りあえず、昼ご飯をするために家に入る。
父が昼寝をしていて
朝早くに投票に行って来て疲れて寝ていたらしい。
前回は、母が行かないし、留守番もしないと言うので行かれないと
言っていたのに、進歩だ。
さっそくお昼にしようと言うと
父が牛乳がないとご飯が食べられないと言って買い物に出た。
とんだお預けだ。
その間に娘が横浜に行った時に買った中原淳一展のおみやげを渡した。
トートバックやら、メガネ拭きやらあったが、一番のお気に入りは
絵葉書。
「ああ、これ知っているわ。中がつくでしょ」
「そうそう」だけ言って教えない。
絵葉書を何度もなんども見て、
「この絵は斬新ね。新しいものねとか、ひまわりとかお花が多くて
目が大きく首が長くて細いのが特徴なのよ」
「それいゆとかジュニアブックに載っていたから知っているのよ」
へぇ~と娘と目顔で感心していると
「中原淳一だわ」
と言ってずっと見ている。思い出がよみがえっている感じだ。
「洋服の参考にしたのよ」とか、「ぬり絵にもあった」とか、
次々に出て来る。
「もうこの人死んじゃったわよね」
さあ、どうなんでしょ。
その斬新なデザインと言った絵については、
「ちょっと高橋真琴の絵に似ているね」と言ったら
「そうそう、高橋真琴の絵みたい」
ふーん。そっちも知っていたのか。
なんか今日は溌剌として、なかなか冴えていた感じ。
お昼御飯がおわってからは、池上彰のテレビを見て
この人も知っていると、国債の話を一生懸命見ていました。
一緒に見ていたはずなのに、、
娘は惰眠をむさぼってソファに横になってしまっていました。
母がすくっと立って、ひざかけを娘に掛けたら、
娘が「眠気が半端ないから、30分だけ寝かせて」と言うので
するがままにさせて置いたら、
私もうとうとして来てしまって
私たち何をしに来たのかと
あわてて起きて
「何の役にも立たないから帰るね」と言って帰って来ました。
娘は途中で図書館で勉強をしてくると別れ
私はゆっくりと帰って来ました。
母も父も元気そうで良かった。