matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

病院のち映画

父を連れて
病院に行きました。
 
ナビに病院の場所を入れると、(世田谷迷路ですから)
大きな道路を指示、
病院の方角と反対方向に行かなければなりません。
 
すると、父が、
「この間、タクシーで行った時は、○大の脇を通って行った」と
言うので
路地をくねくね通って、病院に行きました。
 
駐車場に入れている間に受付を済ませた父
エレベーターの前で待っているので、行くと
「さっきも3階から、なかなか降りて来なかったんだよ。」
だって。
外来の前で良かったのに。
 
すぐに呼ばれて、
患部を見せるように言われて、服をあげたら
もういいですよと言われても
降ろさない。
 
ドクターは、けっこう大きな声で、はっきりと言ってくれていると思うが
こういうのが聞こえなくて
いつまでも服をあげたまま。
普通なら5分の診察が10分くらいかかる。
質問もするしね。
 
しかし本人にとっては、あっけなく終わった感じで
受付を済ませ、会計の順番を待っている間に
私が院外の調剤薬局に行って、薬をもらってくる。
 
もらって帰って来たら、ちょっと居眠りをしたみたいで、まだ会計が済んでいなかったのに、前に座っているおじいさんを
「よほど疲れているんだな。来た時からちっとも起きないよ」
だって。
こんなに風の強い日ですもの。来るだけで疲れますね。
 
 
車で来た父は
余裕があるのか、
「これからどこに行こうか?」
まあ、映画の催促ですか?
聞いてみると、
「『ふしぎな岬の物語』も、いいらしいね。『蜩』もいいしね」
じゃ、行ってから考えますかと
シネコンに到着
時間をまず見ようと言ったのに、
体内時計が正確なのか、
「お腹が空いたのに、映画を観るのか」
と言うので、
「映画の時間を見てから、食事をしよう」と促し
見に行くと、時間までに2時間もある。
 
それなのに、食事のあと、予告ばかりやっているスクリーンの前に座って
時間の来るのを待っている。
 
観たのは、『蜩の記』
江戸時代の話で、御家騒動とか、ちょっと難しい
戸田秋谷が不義密通を訴えられ、切腹を命じられたところ
三浦家の家譜を作成中で、文才を買われて、10年間の猶予を与えられ
家譜を作っているが、歴史は、鑑、良いことも悪いことも偽りなく書いて
後の代の人の参考になることを願っている。
 
江戸時代は戦がなかった時代だが、侍が威張り、農民を苦しめる
しかし力を持っているのは、商人
武士の世の中は、何かにつけ、切腹、とか、藩のおとりつぶしとか、一揆とか、
本音で生きられない時代だったのだろうか。
 
父は、役所公司は、大したものだとか三船の息子が出ていたとか
ご機嫌だったが、
帰路
耳の遠い父と会話が噛みあっていたのか、いないのか
よくわからない。
 
まあ、風の強い日、父がむやみに出歩かないで良かったかな。