介護人パワー

ボランティアコンサートに向けての練習の帰りに

練習会場の地元のカレー屋に行きました。

普通の民家を改造したのだろうなと思っていたら

案の定

姉妹でやっているカレー屋さんで

元々は

お姉さんの方がお姑さんの面倒を看ていて

そのお姑さんが日向ぼっこをする部屋だったそうです。

お姑さんが存命中は

毎日がその日のことしか考えられずに

一日、一日が無事すぎることだけを考えていたそうですが、

お姑さんを喜ばすためにお友達を呼んでカレーを振舞っていたそうですが、

お姑さんが亡くなった後、

さて何をするかと思った時に

そうだ。旅行をほとんどしたことが無かったことに気がつき

保険金を解約して中古のバンを買って旅行に出かけることにしたそうです。

日本全国を回ってやろうと出かけたものの

60歳を過ぎて初めての一人旅だったので、泊まるのは

道の駅にしようと決めたそうなんです。

そうやって数か月かけてあちこちを旅をしていたところ

妹が母親の面倒を看る為に近くに引っ越してきたそうです。

近所の人にカレーを振舞っていたために評判が良くて

テイクアウト専門でカレーを販売していたそうですが、

年を取ると、カレーを作るのが難儀とか、人と話がしたいと言う人が

増えて、妹さんも引っ張り込んでお店をオープン

お姑さんの日向ぼっこ部屋を解放してお店にしたそうです。

すると孫たちが縁側の先の店先で遊ぶので、そこもテラス席に

しようと床をつけ、屋根もつけたところ

風もとおる居心地がいいと通ってくれる人が増えてきたそうです。

それでもやっと出来るようになった道の駅への旅は捨てがたく

妹さんと二人でドライブ旅行に行くようになったそうです。

お母さんはデイサービス、老健を経て、今は特養にお世話になっているそうですが、

旅行を通して見聞も増え、お店で色々な講座もやったりしつつも

今出来ることをと言うことで

二か月くらいずつ休みを取ってはドライブ旅行をしているそうです。

そうだよね。

介護だけではなくて、ちゃんと目標を持って生活しないと

パワー半減ですよね。