庭の手入れをする父

実家の入り口を入ると

庭への木戸が空いている

その先を見ると父が、庭の雑草と格闘中

私の顔を見ると

「ねえ、雑草を抜く鍬のようなものない？」

と聞く

夫の父親のお墓詣りに行って来たばかりだから、

雑草を抜く道具がそろっていたので

早速渡すと

「おお、これだ。これだ。

雑草を抜いているから、スカビちゃんは、お茶でも入れて飲んでいて」

って、

そういう訳にいかないでしょ。

見れば、もうすでにかなりの雑草を抜いて

ポリバケツいっぱいになっている。

「キリのいいところで休憩にしようよ」

と言うと

「そうだね」

と言って玄関の方に行ったので

一緒にリビングに行ってお茶を入れる。

お茶を入れて、ゆっくりしていると

窓ガラスの向こうに父の姿が。

「ねえ。水分取らないと、脱水症になっちゃうよ」

と言って連れてくる。

しばらくお茶を飲んでいたかと思うと

また木の枝を切る音が。

「何がしたいの？私が切るよ」

って、枝を払ったり、雑草を抜いたり

96歳だと言うのに、自覚がないのか、

「自分がやるから部屋でお茶を飲んでいなさい」

と言う。

夫より体力がありそうだ。

いやいや、後になってあちこち痛くなるタイプかな？

それでもお昼前には終わらせて

ご飯が終わったら、今度は図書館に行くと言う。

そのあと、母のところにも行きたいと言うので

聞いただけで、私の方が疲れてしまった。

後日、連れて行く事を約束させられた。