matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

介護施設の新年会 本人の若いころの写真

いつもは、家族とスタッフで料理を作って
新年会をしたり、お寿司を取ってとかするのですが、
お寿司は誕生会でも出るし
利用者さんたちによる毎度のメニュー会議で
出ている神戸屋さんのサンドイッチはどうだろうかと
いう事で
サンドイッチになりましたが、
それにサラダとスープはスタッフさんが作るということになりました

今まで男性スタッフが多かった母の施設ですが
女性スタッフが来たということで
新しい方がお料理を担当したのですが、
ボルシチとクスクス、グラタン、チーズコロッケをつけてくれたので
いつも以上に豪華になりました。

利用者さんを囲んで家族が隣に座りましたが、
いつも、大皿料理があるせいか、母がどのくらい食べているか
よく解らなかったのですが、
一人づつ、分けて貰うと母がいかに食べないか
食べる速度がいかに遅いかがよく解りました。

そのくせ、人の料理に手が伸びる
食事に集中出来ないのがよく解ります。
いっそ食べさせたらいいのでしょうが、
一応手が使えるので、本人が出来る間は、見守っています。
私が食べるのが早いのかと思いましたが
前の席に座った昭和二年生まれの方も
あっと言う間に平らげて行きます。
一番お元気な方で
この後認知症カフェにも参加するために出かけるそうなのです。
スタッフが意向を尋ねに来ましたら
「どうしましょう。
あそこってケーキ出るわよね。もうお腹いっぱいで食べられないかも」
って答えるんです。
おっとりした人で、ほとんど生活に支障がないようですが、
一人では暮らせないレベルなんですね。

食事の後は
みんなでそれぞれの利用者さんの若い時の写真を見て
楽しみました。

社交ダンスをやっていらしたり、ご家族の写真を見ると
介護している人たちの子供の頃の写真があったりで
素敵な生活を送っていたのがよく解ります。
中には60過ぎても活発だったという写真もありました。
認知症になっても続けていたピアノとか、ダンス
バイオリンをしていた人もいました。

うちの母の若いころの写真は
写真を見ただけでお転婆なのが一目瞭然
着ているものこそ大人しいですが、ポーズの取り方が
今の若い子とかわらない
もう昔からの性格なのですね。
母が認知症になる直前くらいにやっていたのは、水泳で
子どもたちに指導もしていたのですよ。
認知症になってからも50mプールに泳ぎに行ったことがありました。
私が泳げないので、娘にもついていってもらって泳ぎ
スタイル抜群だったのですがね。

皆さんは施設での生活の写真もあるので、ご自由にご覧になって下さいと
言われたのに、
すっかり飽きた母は
みんなに文句をつけ始めます。
スタッフさんに了解を得てピアノのある部屋に行きました。
行ってみて、はじめてピアノの存在に気がついたので
楽譜もなく片手で
童謡、歌謡曲などを弾いてみますと
手を叩いて喜びます。

母が喜ぶことが解って良かった。
写真を探す時に
私は母が認知症になる前ギリギリの写真も探してみた。
どこでもみんなの中心にいる母
そして認知症になってからも、よく色々なところに行った。
歩くと頭がすっきりすると、よく散歩に行ったものだ。
その後、あまり歩けなくなって、ランチに行く事が多くなったが
ランチもなかなか一大イベントになってしまった
毎年作っていた毛糸の帽子づくりも今年は全く
やっていない状態のようだ。
出来なくなることが多くてさびしい限りだ。
また何か考えよう