matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

桜並木の景色の中で聞こえてきた歌声

近所で観る最後の桜と思って
サイクリングしながら乞田川(多摩市)に行って来ました。

川の周りが整備されつつあり、法面に遊歩道をつけたり、階段を設置して
そこから川を眺められるようになっている場所がかなりある。
護岸工事をして雑草がないのはきれいであるけれど風情がないと
言うのもあり、
出来上がってみないと良いのか悪いのかよく解らない。

さて、桜吹雪を浴びながら川辺を行くと
朗々とした歌声が聞こえてきました。

声の先を見てみると
車椅子に乗ったご婦人が川を眺めながら
歌っています。

近づくにつれて
やはり彼女の歌声に足を止めた人に向かって
「今、95歳ですよ。
10月の末で96歳になりますよ」イメージ 1
しゃべっている。

付き添いしていた女性、娘さんによると
今現在96歳だそうだ。
うちにも95歳の父がいると言うと
「耳は聞こえますか」と言われた。
補聴器がないとほとんど聞こえないことを伝える
彼女のお母さんは
昔の人なので、補聴器をつけたがらないし、介護保険もほとんど使っていないと
言う。
それと言うのも
96歳のお母さんは
「日本は貧乏なんですから、もったいないことをしてはいけない」
と立ち寄った私たちに訴えます。

介護の娘さんはデイサービスも人見知りなので、無理と言って行かないのですと言うが
ちゃんと私たちの話にも入って来る。
このくらいの年の人は
人見知りと言っても、ちゃんと今時の人より
コミュニケーション能力がありそうで
ちゃんと人と話が出来る。

昨年転ぶまでは、一人暮らしをしていたそうで、
転んでから彼女が面倒をみているということだが、
これから先、一人暮らしをさせる訳にもいかず、途方にくれていると
いう事だ。

年寄りの医療費がかかると言うが
こうやって介護保険さえ使っていない大正生まれがいる。

父も薬の管理をちゃんとやっていて、
病院に定期的に行く時も
薬の残量をメモして行って、
それを引いた量をもらって来る。

ただ、2月に入院した時に
一包化してくれた薬(何の薬が確認しながら飲んでいたのに、それぞれの包装がなくなって確認しずらい)、
しかも退院時+定期検診の日までの5日分でいいと言ったのに
一週間分余計にくれて
今は非常用のような扱いになっている。

父はともかく、あの100m先からも聞こえた歌声のおばあちゃん
デイサービスだけでも行けたらいいのになあと
思います。