matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

母、雨の中無事退院 その前後

グループホームに帰ると言うことで
まだ伝い歩き60mのリハビリ中ですが、施設に帰れることになりました。

施設と相談して日程が決まったのはいいのですが、
私一人でははなはだ不安です。
そこで弟に相談すると
お嫁さんが午前中ならと言う条件つきで来てくれることになりました。

さて退院の前日
お嫁さんに負担をかけたくないので出来るだけのものを持って帰ろうと
早めに行っていると
母がたいそう不機嫌

隣りに介護関係の方が来ているのか
ずっと親密に話している様子
ご家族ならうちの母にも声を掛けてくれるのでしょうが、
その方はここぞとばかりに家族関係などを聞きだすのに夢中

隣りのベッドの方も認知症ですから記憶が曖昧だと思われるのですが、
一生懸命に答えています。

それでも母は、自分に声を掛けてくれる人がいないのが不満だったのでしょうね
実の娘が行ったというのに
「もうこんなところにいられない帰りましょう」と不快な顔を隠せません。
母のご機嫌取りではないですけれど
手を取って爪を磨いてあげました。
次第にきれいになっていく爪をみて母はだいぶ機嫌を取り戻しました。

隣りも
「時間ですから」とベッドの住人に言って
話の途中ながら来ていた人は帰っていきました。

そうなると母の天下ですね。
お隣さんは
毎日来ている私に
「娘さんですか?いいですね」なんて声を掛けて来ます。
さっきはこれと同様のことが
母とお隣さんの間で逆転してあったのでしょうね。

母の機嫌が治ったところで荷物の回収に入りました。
お隣さんはレントゲンがあるそうで看護師さんに連れられていきました。

その後施設に荷物を運び、夕食に備えてまた病院に戻りました。



そして 退院当日
朝はあったかい日でした。
退院のための洋服は、ブラウスにカーディガン、ズボンにダウンコートと
少し暖かめですが、しばらくぶりの外ですので寒いよりいいかなと
思いました。

弟の家に電話して義妹に到着時間を確認
「早く着いたら病院の受付にいたらいいですか?」
私「病棟に入れるので、病棟受付に断って入っていて下さい」
そしてただちに家を出る私

もしものことを思って当日まで家で保管してあった服と靴
思いのほか大荷物になって両手に下げ大き目の肩掛けバッグに
必要な書類を持って出かけました。

病院最寄駅でバスを待つ手もありますが(最寄駅2駅で義妹の使う駅の発車は50分
私の駅は55分。ちょっと心配)
義妹を待たせるわけにも行かないので
徒歩で行きましたら、病院に付いた途端にバスが入って来ました。

ほぼ二台同時 
後ろのバスから降りてくる義妹を見つけると
この間結婚したばかりの娘も来てくれていて
二人を従えて病室へ

退院手続きを取っている間に看護士さんにお願いしてくれたようで
戻ってみると母は着替えの真っ最中

ロッカーの中のものは大体手分けして入れてくれたようで
母に靴下を履かせて
車椅子に乗せました。

病室は暑かったけれどコートを着せていざ出発
姪が進んで車椅子を押してくれます。
看護師さんが見送ってくれるので、
「タクシーまで乗せて下さると聞いていたのですが」と
言うとついて来てくれました。

病院のタクシー乗り場に来ると
折からの雨でタクシーは一台もおらず、気温も
雪が降っていたかのような寒さに替わっていました。

半袖の看護士さんにかわるがわるお礼を言いながら待っていること約5分
タクシーが来て
義妹が
「すみません。荷物があるので後ろを開けてください」と
助かります。
看護師さんが母をタクシーに乗せます
「私が前に乗りますね」と義妹に言うと
「えっ?私たちここで」なんて言います
目を必死にお願いしていると
看護師さんもいたせいか一緒にタクシーに乗ってくれました。

施設まで5分とかかりません。
着くと義妹が
「このあと駅まで行って欲しいので精算しないで下さい」って
私は施設のフロアー長を呼びに行くと
「ああ、お帰りなさい」なんて
呑気に言っているので
「車椅子を貸して下さい」と言うと一緒に来てくれました。
ところが
「母を車椅子にうつして下さい」と言うと
えっと言った表情

姪が
「私がやってもいいですか」って言うや否や
母の背中に手を回して車椅子に乗せました。
手馴れていて見事です。聞くところによると母方のお祖父さん、お祖母さんの時も
やったそうです。

まあ、退院前に打ち合わせた時は、タクシーから車椅子に乗せると言った
スタッフは午後にお願いしますと言っていたから
聞いていなかったのかな

それにしても一緒に来てもらって良かった
こんな雨風の酷い時に一人でこんなにこなせない。

母がまだ施設の玄関に上がる前に彼女たちは去って行きました。
施設長さんに母を任せて
私はありったけの荷物を握りしめて
母の居住する部屋に

母がうがいと手洗いをする間に
荷物を整理
どれも雨に濡れてしまえないものも多数

お茶の時間ですからと母がリビングに行くと
みんなが出迎えてくれて
認知症施設と言えど、手を握って来る人、肩を触る人
再会を喜んでいるようでした。

その後もスタッフに薬、病院で貰ったサマリー等を渡し、
病院での生活を言うと
フロアー長が、
「急に歩いたりしないのですね」と
言われるので
「他に歩いている人がいないので、歩けないと本人も思っていると思いますが
車椅子からベッドに移る時はど、完全に歩けています」
と言うと
「ああ、じゃあ、すぐに立ちあがるキヨちゃんのそばにはいさせない方が
良さそうですね」って
トイレのタイミングとかもお教えして帰って来ました。