matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

病院も寒かったようだ

母のところに行くと
車椅子に座っている母は
ひざ掛けのようなものを膝においてある。
よく見ると
管が付いている
またなんか引き抜いてしまったのかと
その管をたどると足をマッサージするための道具で
足にまく部分が布のようになっていて
ひざ掛けのように見える

ベッドに戻しても
またひっぱる
「吸い飲みを取って」と言うから渡すと
それにひっかけても取ろうとする
そこで
着ていたセーターを脱いで
膝に掛けてあげる
母の着ているものをよく見ると
今まで拘束着みたいなレギンス状態の寝巻だったのに
パジャマに替わっている
生地が薄い

車椅子の後ろを見ると
コップやら、シャンプーやらが落ちている。

入院してからコップが何度かなくなり
シャンプーがないと看護師さんから叱られたのは
こういうことだったのか。

おかげでコップはもう三つ目
母が車椅子では届かない場所にしまって
引き出しとかも見てみると
あるはずのない場所に
保湿目的のニベアが包帯にくるまっていたりして
整理をして母の方に向き直ると
母の車椅子の向きが変っている。

知ってか知らずに車椅子の動かし方が
解ってしまったのだろうか。
手先が器用で、片付けが好きな母だけに
思わぬことが起きる

もう長い時間車椅子に座っているのだろうか
お尻が痛いと言う。
そういえば昨日、長く座っていると足がむくむと看護師さんが言っていた
そこで夕食までの時間に
足を動かせようと
三百六十五歩のマーチ」を一緒に歌う
母は必ず、足踏みをするので、血行にいいだろうと思ったからだ
イチニイチニのところで手術した方の足もかすかに
動かしている
次に
「しあわせなら手を叩こう」を歌う
まあまあ動かす
どうやら手術跡は痛くても足はそろそろ動かせるようだ

そんなところに看護士さんが来て
「今日はリハビリの時も、おむつ交換や、ベッドからの移動の時も
悲鳴を上げたり叫んだりしなかったですよ。」
って。
本当に本当にもう殺せなんて言わない?

お腹が空いたと言っていたのに夕食が来たら
冷奴を何もつけずに食べて
デザートのオレンジを食べたらお腹がいっぱいだと言う。
せっかくの肉じゃがを
なんとか食べさせる。
お箸の持ち方を忘れたのかと思うくらい
昨日はお箸を持とうともしなかったのに、
食事が来るなり箸をつかんで食べ始めたのに
すぐにお腹がいっぱいとは。
お箸が重く感じるのかと食べさせてあげるけれど
少し食べては
ティシュに吐きだす。
お肉だけでも食べてと言うとしばらく食べていたが
お茶が欲しいと言うので
お茶の入ったコップを渡すと
そこに口の中のものを出してしまったようだ
あとで薬を飲ませようとコップを見たら
食べ物だらけでビックリ

薬もうまいこと捨てられてしまうので
ヨーグルトに混ぜてみた
うまいこと薬だけをティシュに出そうとする
スプーンで細かく砕いて混ぜ
そのあとすぐに
飲み物を飲ませた

記憶するのは苦手だが、こういう知恵はいい勝負だ

さすがに長時間の車椅子
食べ終わって歯を磨いたら
すぐにベッドに横になってくれた

すぐにウトウトし始めたが
何度か「寒い」と言って目を覚ました
看護師さんにそれを伝えて帰って来た

帰って来たらテレビで動物の癒し映像をやっていた
思い切り笑った
猫ブーム
解る気がする