matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

「週末介護」 自分と照らし合わせてみて

『週末介護』
  岸本葉子 著  と本の紹介には、書いてあるが、
90歳、認知症の父を送る

と本の紹介には、書いてあるが、最期まで、その診断は受けていない。
そうでは、なかろうかと物の本を読み、そのように対処している。
この本に出て来る介護者は、
筆者の他に
お兄さんとお姉さん、それにお姉さんの息子たち
お姉さんが平日の昼間お父さんを看て、夜はお兄さん、そして筆者が週末に
泊りがけで看ると言う具合だ。

介護のお金の負担も、お兄さんが介護費全般をお父さんの年金と自分のやりくりで出し
お姉さんは、日常に関する生活費
筆者は、家全般と週末の費用。

ご近所や、知人親戚も巻き込んでの介護だが、誰もが
優しく対処している。

認知症の診断を受けていないように、彼らはお父さんを
自然のままに暮らさせてあげようと、色々な事が後手に回る。
介護用品にたどり着くまで、いやいや、お父さんの地盤となる住処さえ
みんなの意見がまとまるまで待つと言う
のんびりぶり

読みながら、介護ショップとか、介護認定など、まだまだすぐには、手の出せないところに
あるのだなと言う感じがした。

友達のお父さんはうちの父より3つ年上の96歳
夏に入院騒動があり、やっと介護認定を受けてデイサービスに通うようになったらしい。
それまでお父さんの面倒をみて来たお姉さん(自宅から一時間)が
脳腫瘍の疑いで入院をしてしまったという。
月に何度も、お父さんの病院やら、面倒で、通い介護をしていたというその人を
かねてより心配していたが、
友達は、お父さんと同居しているだけで大変なんだからと
いつも言っていて、今はどうなっているのか。
早くに介護認定を受けていたらお姉さんの負担はすくなかったのではないかなど
余計なことを考えてしまうが、
同居とは、いるだけで負担らしいので、何も言えない。

他にも認定を受けていたら、大事に至らなかったケースも数々あって
それでも家族にしたら、認定を受けるほどじゃないのって
がんばっているのかもしれない。

家の父は週三回通所施設に通い、その日のお昼ご飯と夕食のお世話になり
その他の日は配食サービスを受けているので、
週末は弟が担当と言う訳だ。
とは言っても、本人、かなりのことが出来るので、
週末、必ず行くわけではなく、最近は月に二度行けばいい方なのかな?

母の方は私が全面介護と言う感じで、週に一度以上、
施設に入って二年目
だいぶ楽になったはずだが、その分、父からの電話やら、来てくれと言うことが多く
ちょっと大変

この週末介護でもお姉さんのところの息子たちが協力して泊まったり、
お風呂の介助をしているが
うちも娘たちがよく手伝ってくれた。
学生だった娘も社会人となり、実家の近くに就職したもう一人の娘も転職
そうそう、当てにはできない。

この本を読んでいて、一番気がかりだったのは、お姉さんの体調と息子たちの負担
だったのも我が身に照らし合わせていたのかもしれない。

本の中身は、下記のようで、参考になるかどうかはともかくほのぼのとするし
介護を終えた人もこうやって心の整理をしていったらいいかのかと思えるのではないかと思う。

【目次】
1章 みんなで分ければこわくない?
2章 おしゃれとファッション
3章 散歩にお出かけ
4章 家でできるレクリエーション
5章 トイレとテレビ
6章 お風呂と洗濯
7章 小さな大冒険
8章 介護保険を利用する
9章 入院、退院、また入院
10 章 「そのとき」が来た
11 章 振り返ることごと
12 章 そして第一歩