matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

静かな空間 白ヤギ珈琲店

父が母と食事に行きたいと言うので
三人でお寿司を食べに行った。

食事が済むと
父は
「早く母を施設に連れて行け」と言う。

早めの食事だったので、言われたとおりに連れて行ったら
ちょうど昼食の時間なので、
母はまた昼食を取ってしまうからと
母を連れたまま父の用事を手伝う。

シルバーパスの申請がしたいと言う。
駅の近くの公共施設でやっているというので、そこに向かうと
イヤ間違った。公園の近くまで引き返してほしい。
と言った具合で、
ぐるぐるご近所を車で走り回らされる。

サプリメントが切れたから買ってきてほしいと言うが
実家の近くは駐車場のあるようなドラッグストアがない。
タイムズのような駐車場を見つけて、母を歩かせて買いに行かなければならない。

母は心を解放するために、出かけてきたのに、
父に矢継ぎ早に用事を頼まれたり、質問ぜめで
すごく疲れていた。
それでも父の問いかけに応戦している。
見ている私も着かれてきたので、
父を残して
家を出た。

どこに行こうかと当てもなくドライブしていると
母が、そこを右とか、言うのでどんどん二子玉川の方に向かって進んでいく
こととなった。

二子玉川に行っちゃうよ」と言ったら
「動物観に行こうか?」
うーん大きなペットショップがあったのを思い出したのか、もっと昔の思い出か

「コーヒー屋さんでゆっくりしたいね」
と言うので
動物からの連想と珈琲ということで
白ヤギ珈琲店に入ることにした。

お店の中も閑散としていて
静かにゆっくりできそうだ。

しかしお店に入っても誰も出てこない。

しばらく入口をはいったところで、店員を探す。

やっと見つけた従業員に母が
「そこに座っていいかしら」と言うと
どうぞ。
と言う事なので窓側の席に座った。

ところが
いつまでたってもメニューも持って来ないので
レジの横から勝手にメニューを探して
席まで持って来て
選ぶ。
荷物を入れるかごもついでに持って来た。

「ドリップコーヒーとただの珈琲ってどう違うの?」
なんて母が言っているが
なんか面倒くさくて
「なんかさ。豆を挽いたものをお湯でこうやって」
なんて気のない返答をする。

母はメニューの写真から
白ヤギアイス珈琲が気に入ったようだ。

メニューが決まると
店員さんを目で探して、声をかける。

店員さんが注文を聞いて水を置いて行ったあと
母が御手拭で手を拭きながら

「あらあ、一つしか持って来なかったわよ。
もう一つもらわなくちゃね」と
店内を探したが、店員が見つからず
そのうちそれも忘れてしまった。

時々子供が一人バタバタと出口と自分の席を走って往復する以外は
静かなものだ。

やっと訪れた静かなひと時
やっと来たアイスコーヒーに
砂糖を入れようとする母

ガムシロップでしょと言って渡すと
入れて
すごく甘い。って言う。ああ、ウインナ珈琲だったから、いらなかったのかも
私は
砂糖が添えてある?!

とにかく静かで、人がいない訳でもないけれど、それほどおしゃべりをする人も
いないのか、母がイライラしない。

サービスは悪いけれど、食事もありそうだし
何より、母が穏やかに過ごせそうなので、またゆっくりしたい時に
来ようと思う。