物忘れしないために
泊まりがけの演奏会
大島になってから三年目
昨年は、一番年少の人の記憶力に全員脱帽したものですが、
翌年こそは、少しは覚えておきたいと
キーワードになるものを一二個、メモを取っておきました。
回る場所は三か所
キーワードは、２つ
果たしてその２つをきっと何度か思い出していたのでしょうね。
行ってみると
そのキーワードを覚えた場所、覚えたきっかけなどをまざまざと
思いだし、ついでながら、それらの施設の他のものまでも
思い出して来ました。
行く船の中でも、みんなで泊まる部屋のことなどを思い出しながら行きましたが
どうしてもみんなが思い出せなかったのは、
お風呂のこと
行ってみて解ったのですが、お風呂から観る景色は、
部屋から観たものとあまり変わらず
お風呂のつくりも、温泉に行ったことのある人なら
だいたい同じようなつくり
入口さえこんなものだったっけと言う有様でした。
さて、もう一つのキーワードは、三番目の施設であった人の名前
強烈な印象だったので、
その人を思い出すと
部屋の雰囲気などまでが思い出されていました。
そのせいか、
その建物の配置までもよく思い出されて、トイレの場所、エレベーターの場所も
聞くことなくすべて思い出されました。
でも演奏した曲なんて、忘れています、
逆にそう言った話が話題に出なかったために
場所をポンポン言う私に、
覚えていなかったことを悟られたくなさそうに
しているメンバーもいたような気がしました。
ただ
憶えているものが違うだけなんだろうと思います。
年を取れば、きっとこういう場面が多くなる。
何を覚えていて、何を忘れるか
また、何を覚えていたら正解なのかも疑問
色々なことを覚え、色々なことを忘れる
去年、何度も足しげく通った珈琲屋
店の中がなんとなく違って見えたけれど、何がどう変わったのか解らない。
若いころだって、何もかも覚えていなかったのかもしれないのに、
年を取ったことで、やたらと記憶力が気になるのは、
ボケていると言われたくないためか？
