matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

認知症ケア 外出プログラムでの トイレ

外出プログラムで

父93歳が、一人で食事をして神代植物公園内の長い道のりも一人で歩き
トイレにも一人で行っている様子をみて
家族の皆さんが
すごい、すごいを連発

母もトイレの介助も食事の介助も要らず
みんなそんなものかと思っておりましたら、

Oさん娘さんがトイレに行くのでOさんを見ていてほしいと言い出すと
うちの母とMさんも行きたいと言い出しました。
それを見てOさんも腰を浮かしだし
 
利用者さん3人(うちの母、Oさん、Mさん、)、家族一人がぞろぞろと歩きだすと
スタッフが飛んできて、うちの母とMさんと手を繋いだので
私も同行することにしました。

まずは、
さっさと歩ける
Mさんが障害者用のトイレを見つけ、
「みんなのトイレって書いてあるから
私、利用しますね」と
入ってしまった。

と、そこでみんな待っている。

母は一人で入れるので、促して普通のトイレに連れて行く。
トイレに入ると
フタガ閉めてあったので
便座ごと持ち上げて
「これをあげて使ったらいいのよね」と言う
いやいやいや、
「便座は戻しておかないと、お尻がはまったら取れなくなっちゃうよ」と
戻して
「まずは、鍵を閉めてね」と
ドアをトントンする。

「あ、そうね」と言ってドアを閉める。

ドアを閉めておかないと、他の人が騒ぐからね。

ドアの向こうで困惑しているのか、随分と時間がかかる。
それでも時々声を掛けると
「もう少し」なんて言っている。

これが認知症の初期だったら、普通にトイレが使えて
何事も手早い母とトイレに入ると
「終ったら、手を洗うところで待っていてね」とよく言っておかないと
大抵はトイレの前の座れるところまで行ってしまう。
それだけならいいのだが、
興味がひくものがあったら、
例えば子供、一緒に付いて行きかねない。

終わった後、トイレのチェック
流すのを忘れることがあるといけないので。

そして、手を洗う。
ハンカチを持っているのを忘れて、服や髪の毛を触って
ぬぐおうとするので、
頃合いを見計らって、
「ハンカチ持っていてくれたよね」と
母のバッグを開けるように促す。

無かったらたいていは余分に持っている自分のを貸す
「あ、私が持っていた」とか、言うとすんなり使う。

そんなことをしながら、表にある障害者用のトイレの前まで来たら
まだMさんは、利用中だった。

トイレ介助の必要なOさんとOさんの娘さん、それにスタッフはどうすることも出来ない。

やっと出て来たMさんを連れて行く私たち三人でみんなのところに戻る。

スタッフは、Oさんを介助して、Oさんの娘さんはやっと普通のトイレに
駆け込んだ。