matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

認知症の母の対応に安堵し、93歳父の対応にあたふた

叔父が来た

朝、父からの電話で、叔父が午後イチで来ると言うので
おっとりがたなで駆けつけたが、1時半をすぎても来ない。

そのあとに母のところに行くと思うよと言うので
そちらが心配で、車を出したところに、叔父たちが到着したらしい。

玄関を入ろうとすると、
叔父と父が何やら大きな声で話をしているが、かみ合わないようで
争っているくらいの大声になっている。

叔母は、遠慮して玄関の手前で入るのをためらっている。

叔母に入るのを勧めて
父たちのところに行ってみると
区から来た医療費の報告を見ていたようだ。
以前は一割負担なら、一割負担の金額を三割負担なら三割負担の金額が
書かれていたと思うのだが、
総額が出ているので、
それを見て大騒ぎ
そりゃ、医療費に400万も支払うようだったら、生活出来ない。

私も見せてもらったが、リアクションが少なかったので、叔父にも
見せたのだろう。
人騒がせだ。
叔父は
「人と話がしたいんだよね」って理解してくれたから良かった。

叔父だけ来るのかと思っていたので、
席が足らず、椅子を移動させているのに、
父は、アルバムを見せたり色々と叔父に話の材料を見せている。
自分の親の写真まで見せている。
あまりに昔の写真を見せて説明をするので、
叔父がおじいちゃんは、早く亡くなったのですか?と聞くと
父は
「そうなんですよ。早くに亡くなりまして」
「80歳過ぎてからだから、早死にとは、言わないのではないか」と訂正すると
「83歳だから、早死にだ」って、
父にしては、まだ自分が30代の時に亡くなったのだから
早くに寂しい思いをしたのかもしれないが、世の中の常識では、
天寿をまっとうしたと言ってもいい感じ。
朝起こしに行ったら亡くなっていたのだし。

で、お茶をお出ししたら、叔父が
「お姉さんに会いに行きたいんだけれど」と言うので
GHに。
これだって、連絡を入れてから行くべきだと思うのだけれど
一週間ほど前から、事情は、話してあるので大丈夫かなと
連れて行く事にした。
駐車場に車を入れているうちに
父は、母の部屋へ向かって行こうとしていた。
こういう時ばかり待っていてくれない。

苦労人のスタッフが即座に理解してくれて、
「これからみんなでお散歩に行く所で
一子さんもその気になっていますので、ご一緒しますか?」
って言ってくれた。

父はヨタヨタ歩きの上、施設のお知り合いと挨拶しているので、
母からどんどん遅れる。
仕方ないので、父は叔父に任せて
母と叔母、私の三人で、近くの公園まで、散歩
叔母がしきりに
「施設は、いかがですか?」
「お食事は、どうなさっているんですか?」
「お仲間とは、どんなふうにされているんですか?」
しかも
「突然、入院されてびっくりしたんですよ。いつからなんですか?」
って、
父は、来ると言う連絡を受けた時、どういう話をしたんだろう。

母は、施設に入っているという自覚があるのだろうか?
食事を作って貰っているという感覚があるのだろうか?
でも
みんなよくしてくれますので、楽しいですとか、時には、みんなで食事を
作りますとか、
うまく会話を合わせているが、母はどんな気持ちなんだろう。
入院の話に至っては、
私がつい
「去年の暮れに手を骨折して入院したんですけれど、それからリハビリで
編み物をするようになって、今年はもう3つも作ったんですよ」
と言うと
母は、手首を見せて
右腕と左腕の違いを見せる
そして編み物をするふりもしてみせる。
ちょっとむくんだ。左手
叔母が
「ご不自由だろうに、偉いですね」って褒めてくれて
嬉しそうな母

大きな公園なので、公園を半周ほどして帰ると
汗がびっしょり。公園の入り口付近をウロウロしている父たちと合流

そのまま、施設に向かい、
建物が見えると
母は、すぐに施設の扉を開こうとする。
窓から、おやつを食べている、人たちが見えたしね。
それなのに、父が
しゃぶしゃぶに行こうとか、ご飯を食べに行こうとか、
母に言っている。
これからおやつだからとピシャっと言って中に入る母に
叔父たちは、
「じゃあこれで帰りますがまた来ますね」と言うと
母は「いつでも遊びに来てね。今日はありがとう」って
握手して別れを言っている。
叔母たちは
おねえさんが相変わらず、きれいで元気でいてくれて良かったと言ってくれた。
叔父たちには、
今度来るときには
私に連絡をくれれば、私が先に来てここで待っていますからと言って別れた。

叔父たちが帰ると、母は渡されたお土産を
何でこれを持っているの?って
「三男おじちゃんが、持って来てくれたのよ。」って
言ったら、三男来たの?
って。

で、父を見て、なんでこの人がここにいるの?って言うから
「なんでだろうね。なんか具合が悪そうだから、病院に連れて行くね」
と言って帰って来てしまった。

食事をしたがる父と早い食事をして家まで送ると
「あんた、ここまで一時間くらいかかるんだってね。もう帰っていいよ」
だって。
何もかも出しっぱなしなので、片づけてから帰ると
家に入ると
ドラマでみた人の名前が思出せないって
NHKに電話していた。

それが解ってほっとしたのか、テレビを見ながらうたた寝
うたた寝している間に帰ると、すぐに状況把握できなくて転ばれても困るので
片づけてから起こすと
「自転車を返す時間だろう。早く帰らないと」って
ほらあ、やっぱり、うたた寝のあとは、ちょっと現実を理解するのに
時間がかかる。
「今日は、車だからね。鍵かけて帰るから、ちゃんとベッドで寝てね」