matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

母に昭和記念公園の紅葉を見せたくて

母が紅葉を観たいと言うので
昭和記念公園まで足を延ばした。

駐車場に着いたところで、
どうしても先にトイレに行きたいと言うので
駐車場のすぐ横にあるトイレの前に停めて、母を降ろしてから
駐車位置に停めた。

ちょうど止めてトイレに着いたところで母が
トイレから出て来るのに間に合うだろうと踏んでいたが、
出て来る気配がない。

トイレに入ると人のいる気配がないので
母の名前を呼んでみた。
すると、
「いるけれど、大変なことになっているの」と言う返事

どうやら、和式トイレで失敗をしてしまった模様。
焦って、胸を圧迫気持ちが悪くなったようで、吐きそう吐きそうと言っている。

「ちょっと待って開けてくれる?手助けするから」と言うと
開けるために向きを変えたのが悪かったのか、
トイレに向かって吐き出した。
が、和式トイレ、うまく便器に入らず、外をよごし
もうパニック状態

ジャケットで覆って障害者用の洋式トイレに移動
座らせると
ひとまず落ち着いたが、カーディガンもよごし、ズボンも汚して
困っている。
そこで、
ここでちょっと待っているように言って
入園門に走り
トイレを汚した詫びを入れると、
「すぐに巡回の人を回して片づけます。あと
ここまで連れてきたら、救護室が使えますから言って下さいね」
っていうので
向かいの売店
タオルとか、着替えになるものを探す。
大判ストールがあって、それを購入。他にも大き目のタオルがないか聞いて
ビニール袋を二つもらう。
この売店では、念のために救護班をトイレの前に回すから診て貰ってと言って
一緒について来てくれた。

トイレに巡回の人が来るのと同時に着き、匂いの元を掃除してくれた。
私は母を着替えさせ、スカーフを腰に巻いて出て来ると
巡回の人が
「この分だったら、救護班はいらなそうだから、車を持って来るまで
この人と一緒に待っているよ」と
言ってくれたので、
そのようにさせて貰った。
カーディガンを余分に持っていたのと私もジャケットを余分に持っていたので
随分助かった。

来た場所を言うと
「ちょっと遠いけれど、気をつけて帰りなさいね」
って、優しいおじさん。
帰る間中。スカビちゃんが冷静に対処してくれて助かったって
すごく喜んでくれた。
私は入園口に行く所で、きれいなイチョウのきれいな金色に輝いた並木を観ることが
出来たけれど、母は、そこまで行かれなかった。
駐車場を出るところにあった一本のイチョウ
こんな時になんだけれど、ちょっと車を停めて、母にそのイチョウを確認させ
ああいうイチョウが沢山あったよ。また来ようねと言って
家に向かった。

すごく申し訳なさそうに、おじさんも良い人で良かったとか、
私を待っている間も的確に指示をしてくれたから安心して待っていることが出来た
とか、30分くらいは、お礼とねぎらいの言葉であふれていた。
あんまり、申し訳なさそうだったので、コーヒーショップの前を通る時に
「調子が良くなったら、コーヒーでも飲みに来ようね」
って言ったら
母「あら、今でもいいじゃない?珈琲くらい飲めるわよ」って
私「でもね。スカート履いていないから、恰好悪いでしょ」
母「あら、そうだった。足がむき出しだわ」
だって。
お腹も痛くなさそうで良かった。
施設に着くと、あらかじめ連絡をしておいたせいか、すぐに
着替えましょうと言ってお風呂場に連れて行ってくれた。
そして看護師さんが来て、いろいろ見てくれたら
緊張が解けたのか、ベッドに横になってしばらく休むって言ったそうだ。

看護師さんが詰所のところに戻って来たので
夕食当番のスタッフが来て
「今日は、お肉なのに、どうします?」
看護師さん「元気そうだけれど、おかゆ。きっと食べ過ぎで戻したんだよ。
  お腹がびっくりしているから、おかゆ。」
夕食当番スタッフ「そう?残念だわ。お肉なのに」
朝ご飯のスタッフは、「僕が食べさせ過ぎたのがいけなかった。」
とか、「もう少し早く起こしておけば、出かけるまでに十分消化したのに」って
「着替えも持たせれば良かったですね」って反省しきり。
他のスタッフが
「スカビちゃんのお母さんは、一番しっかりしているから。リハパンも自分で持っていたし」
いえいえ。私が、一番いい時間に紅葉を見せようと焦ったのが、いけませんでした。
いつものように、のんびり母のペースを考えて行動していたら、
途中トイレに行かないと言っても、暖かいトイレのある場所で
利用させていたら。
まあ、色々反省いたしました。