ブランコ
母と公園を散歩した時に
ブランコを見つけて乗ってみた。
ちょっと大き目だったしね。
で、漕ごうと思ったら
ちょっと怖い
母を見ると
「なんか、このブランコお尻のところが滑るのよ」って
腹筋が無くなって来ていて、座るとずれてしまうようだ。
「無理しないでね。ちょっと揺らすぐらいにして、手をしっかりつかんでいてね」
と言って
自分の方はちょっとばかり、体の反動を使って、漕いでみる
子供の頃
サーカスのブランコ乗りになったような気分で随分と高くまで漕ぎあげたのに
せいぜい、30度か40度くらいかな。
知らない間に運動能力が落ちている。
子供の頃は、このブランコを囲んでいる手すりにさえ、乗って平均台のようなこともした。
ブランコを支えている鉄棒にもよじ登った。
お転婆だったのになあ。と遠い日を思い出す。
ブランコを降りると、手ぶらだった母が
「あなた随分荷物持っているのね。一つ持ちましょうか?」って
実は、一つは母様のハンドバッグなんですよ。