matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

音楽の力? スタッフの力?

9月に入ってから休みなく行事に振り回されています。

父が「日本のいちばん長い日」を観たいと言えば
バスを乗り継いで観に連れていったり、
その次の日には、母をメガネ屋に連れて行き
父の眼科に行った翌週には、心臓内科
その間に母の施設でボランティアコンサートもさせて頂いたいたり、
他にもボランティアコンサートを二件
ハード過ぎて掛け持ちの日もありましたが、
ようやく昨日
GHの周年行事で、親子三人、明治神宮でお祓いを受けて来ました。

母の施設でのボランティアコンサートは、あの地震の日で
エレベーターが使えなくなり、本来使えるはずの3回の100人は入れる部屋が
使えなくなり
デイサービスに使っているところで行いました。
母は気を使うので
そっと何も教えずに行きました。

前の日に歌詞カードを届けに行きますと
いつも明るいIさんが
「用事がすんだのなら、お帰り下さい」なんてそっけない。
Oさんもぼーっとしているし、雨宮さんも熱心にテーブルを叩いてピアノを
弾いているつもりみたい。
彼女たちに演奏がわかるのか、もう心配で心配で…

当日
狭い部屋に椅子を並べ、私たちが待機していると
入って来たのは、まず男性がふたり、
「早すぎたかな」と言いながらも、「マンドリンはどこの楽器ですか?」とか
「弦はいくつありますか?」と興味深々
その後も、続々と人が入って来るのですが、狭い入口から入って来るのは
利用者さんなのか、スタッフなのか、会場が狭くなった分、車椅子の方や、
足の不自由な方がいなくて、時々、スタッフらしき人が付き添う方以外は
よく解らない。
皆さん、ちゃんと挨拶をしながら入って行く。

そのうち母が入って来た。
軽く会釈をすると、後ろの方に行ったので、ホッとしていると
Iさんがやって来て
「私は、ここに座っていいですか?」と特等席に座る。
Oさんが三列目くらい。雨宮さんは、かなり後ろの方
そうしたら、母が
「後ろじゃ見えにくいから、こっちに来てもいいですか?」って椅子もないのに
前に来る。
私たちのうしろに置いてあった椅子を誰かが渡し、
母はさっそく私を見つけてしまった。
隣りの人に
「うちの娘です」なんてやっている。
狭い部屋に30~40人くらい入って
ホーム長の挨拶のあと、Iさんが
「それでは、よろしくお願い致します」と声を掛け
私たちの演奏が始まった。
なんと二曲目で手拍子が始まった。
スタッフがところどころに座っているらしくノリがいい。
音が外れようが外れまいが、出来るだけ歌おうとする男性の方々
うれし事です。
曲の終わりに拍手。
時々、終わる前に拍手が始まってしまうこともあるけれど、拍手なりやまない感じで
盛り上がる。
Iさんが曲のはじめと終わりに、「素晴らしい出来でした」
「ごりっぱでした」とか入れるし
一時間を超える演奏会でしたが、最後の曲が終わった時には、
「ブラボー!」と立ち上がる雨宮さん。
みなさん、夫々に感動を言葉にしてお礼を言って帰られるし、
あの、「あらぁぁどうしたのかしらぁ」しか言わないOさんも
「ありがとうございました。良かったです」なんて

一番最後に、スタッフさんに
「はい。立って、右、左、1,2,1,2」って言われながら
歩いて帰ったおばあさん以外は
割と普通に見えたんじゃないかと思うくらい
みんな上出来でした。

うちの母は、リーダーに「いつも娘がお世話になって…」と
挨拶したのは、いいけれど、一曲も歌わなかったのは、メガネが見つからなかったから?
スタッフの方たちも後片付けをしながら、感想を言ってくれて
聴いてくれた人たちとうまくセッションが出来たコンサートでした。