matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

星に願いを

母の施設に夏用の靴を届けに行くと
相変わらず、例の三人が並び順をかえただけで定位置に座っている
Iさん「まあ、先生。よく来て下さいました」
母「何言っているのよ。娘。ム・ス・メ」
私「夏用の靴を見つけたんだけど、足に合うか履いてみて」
Iさん「まあ、良いものを持って来て下さいました。ありがとうございます」
またまた噛みあっているのか、いないのか、みんなと会話をしながら
母に靴を履いてもらって、無事足に合うのが解り、部屋に持って行っておくねと
行った時に

部屋の中に七夕飾りがを見つける。

遠くから読んでみると、
「かっぽれが踊れるようになりたい」と書いてあるのが、見てとれる

「ええ?かっぽれって何?」
さっそくIさんが歌ってくれるけれど、解らない。
母が
「Iさん、歌の天才!」なんて言っているけれど、
わからないものは、わからない。
さて、さて、母はなんて書いたんだろう?と近づいて探す。

母の書いた短冊を読んでみると

「まぐろがたくさん食べたい」

前出のIさん
「チャーハンが食べたい」

スタッフさんがもう一枚ありますよと言うので見ると
「頭がぼーっとすることがある。頭がすっきりしたい」

まあ、そういう自覚があるのね。少し考えなくちゃ
で、母に
「まぐろが食べたいの?」って聞くと
Iさんが
「まあ、まぐろですか?」って、うれしそうに話に入って来るので
「Iさんは、チャーハンが食べたいんですか?」って言うと
母が
「チャーハンなんて、いつだって食べられるじゃないの。
まぐろは、中々食べられないから、食べに行きたいわ」
「あら、あら、でも夕飯のいい匂いがしているわよ。今日は、ここでおいしい
夕飯を食べて、またいつかまぐろを食べに行きましょう」
て言ったら
母「あなたは、どうするの?食べないで帰るの」
私「夫の夕食を作らないと、お腹を空かせて待っているから」
母「まあ、昼から待っているの」
私「そうだと思うわ。まだかまだかって、待っていると思うの」
母「私は、ここで食べたら、お泊りしたらいいの?
  毎日、毎日お泊りしていてもいいの?」
私「いいよ。そろそろ帰ったらって言われるまでいても大丈夫だよ。
  好きなだけいたらいいよ」
母「ふーん。お孫ちゃんたちは、元気にしている?」
私「元気。元気。今度連れて来るね」

最近、父のところばかりで本当に申し訳ない。
まぐろ食べに連れて行くからね。