matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

92歳、まだまだ一人で旅行をしたいようですが、付き添いました

父とのバス日帰り旅行

よほどうれしかったのか、当日、二回
翌朝一回、お礼の電話がありました。

行った場所は富岡製紙工場

高齢者向けのツアーなのに、到着した後、集合場所などの説明と
音声ガイドを渡されたあと、記念写真
そして、いきなり解散

自由行動時間は約50分
音声ガイドの説明もないまま、ほおりだされたツアー客たちは
まず、パネルの番号をツアーガイドの番号を勘違いして
No.1のところで立ち尽くすありさ

ちゃんと聞いていればわかるのですが
聞き終わると、この建物を出て、右へ行って下さいとなるのです。

ところが父なんで聴力障害者ですから、ちゃんと聞こえていないのでしょう。
次のパネルに進んでしまいました。
そんな人が数名
でも先に行けばいくほど人数が少なくなります。
みんなそろそろ気づいたのでしょう。

私は父が心配で音声ガイドなんて聞いていませんでしたが、
はるか向こうを見ますと
この施設の案内をスクリーンで映しています。
そこに着くと
同じツアーの人たちが丁度見終わったようで、移動を始めましたが
父は座って観ることを決めたようです。
全部観ると20分かかるようです。

これを観ていたら、残り時間が20分も無くなってしまいます。

はとバスの添乗員に聞いて、次の音声ガイド場所を聞いたのですが、
勉強不足ですみませんと
役に立たない答え
腹を据えて、スクリーンを観ておおむね施設の様子が解ったところで
移動することに決めました。

集合まで残すところ20分で切り上げ
音声ガイドで言っていた建物を出て右に行ってみました。

繭倉庫に行ってしまいました。
しかも建物付近一体立ち入り禁止
どうも修理中のようです。
庭の方に行く人たちも多そうでしたが、
そこより、スクリーンで説明していた繰糸場を
見なければ、ここに来た意味がないような気がして
庭を掃除していたおじさんに尋ねました。

すると、今出て来た建物を通り越して右に行くと見学コースになっていて、
そこを歩いて行くと右のほうに繰糸場があるとのこと。

父を引っ張って
歩いて行きますと、あちこちで案内ガイドさんによる説明がされていて
あとで調べますと
40分かかるそうで、
なんで人か機械か選べなかったのか、
残念に思いました。

美術館とか博物館でも音声ガイドを借りると一時間はかかってしまいますよね。

さて、繰糸場です。
すべて、群馬で用意された土台の石、煉瓦、屋根瓦で作られた建物
フランス人のブリュナさんが設計したものに、日本人の大工さんたちが
尺貫法に変えて建設したと言う和様折衷の建物
選んだ地盤の固さと建設の見事さで100年以上たって今でも
変らずその姿をとどめているという素晴らしい建物
中に入ると、今までの日本の建築になかった柱のない空間が広がっています。
140m先まで見渡せる景色は壮観です。
ちょうど入って来た男性の方が二人一緒に写真を撮ってくれるというので
お願いしましたが
このツアーでは、
ところどころで
皆さんがカメラを撮って下さって、きっと二人の写真がいつもより多いのでは
ないかと思うくらいです。

奥のスクリーンで自動繰糸機が動く様子も見られました。

そしてこの建物に入ったおかげで、次の見学場所に導かれ
短い時間ではありましたが、
ブリュナ館、寄宿舎なども観ることが出来て
その度に音声ガイドでひっかかる父をせかして
無事、時間までに集合場所に戻ることが出来ました。

それでもあまり写真を撮れなかった父は
記念碑の前で写真を撮りたいとか、
駄々をこねましたが
随行のカメラマンさんが
気を効かせて門の前で写真を撮ってくれました。

次は富岡製紙工場の前にある「おぎのや」で昼食です。
あの釜飯のおぎのやです。プラスマイタケの天ぷら、汁物、たい焼きなどが
ついていて、父はほとんど完食です。

さっさと食べて、お土産まで買い込んでいました。

ここまでで、
なんで父がずっと行きたがっていた富岡製紙工場のことをもっと調べて
おかなかったのか、自分の不行き届きを反省

立ち寄り箇所で気になった「ららん藤岡」を調べていただけに
残念でした。

最後に立ち寄ったのは、小江戸川越
疲れ果てた父は
バスに残っていたらダメかと言っていたのですが
添乗員さんに促されて、
時の鐘まで歩かさせられました。
父は、母とお祭りの時に来たと言い、私も夫と散歩がてら来たことが
あるので、どこに何があるのか、よく解っておりましたが
さすが平日
開いていない店も多く
父は、さびれているんじゃないかと心配しておりました。
立ち寄った時間が4時ちょっと前でしたし、
街のはずれに停めたからなんだと思うのですが。
逆に言えば、夫と休日に来た時は
昼過ぎなのに、売り切れ続出で
時の鐘のそばにある抹茶オーレだったかな?は
飲めなかった記憶がある。
行ったところばかりで
疲れ切っている私たちに一時間半の自由行動は、
どこの店に入っても、
もういいよ。どこかに座ろうという話にしかならず
お菓子やさんで、コーヒーを飲みながら
お芋のお菓子を頂いて
バスに戻り
残りの一時間、父はバスの中ですごし
私は娘に創作ちりめんの店で
招き猫を買おうと
店に舞い戻りました。

川越に着いた時は
バスが新宿に着いたあと、無事家まで帰れるのか心配でしたが
約一時間の休養ですっかり元気になった父は
最寄駅で
あとは、タクシーで帰るから心配するなと
言って帰り
家に着いたと言っては電話をくれ
私がまだ家に着かないので
またまた見計らって、また電話をくれたと言う次第でした。

70代がほどんどなのでしょうか。
皆さんお元気で
今月、次のツアーを予約するのは、新宿でできますか?渋谷ですか?
なんて聞いていらっしゃる方もいました。

まあ、付き添いは、多分うちだけのようで
ご夫婦、友達、お一人の方も沢山いらして
知らぬ間に、みなさんお友達のように話しながら行動していました。