matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

老健に話を聞きに行く エンディングノートより必要なもの

午前中に
また一つ老健に話を伺いに行った

まずは、施設を案内してくれてから、相談
父のことを色々聞かれた。

生まれた場所。
いくつまでそこにいたのか、
兄弟のこと

誰が介護できるのか、介護できる順番

一日の過ごし方

病歴など 介護をする上で知っておきたいですからって


母は認知症になってから、記憶が消えないうちにと
聞け出せるだけのことを聞いた

それなのに、父のことは、何も知らずにいたことを思い知った。

            *    *   *

午後に父のお見舞いに行って
父の生まれた場所を聞いたら

12歳、6年生の時に、東京に引っ越して来たと言う。
最初に転校したのが、池袋の学校で
次に駒場の小学校

池袋の学校では、地方なまりを随分とからかわれたらしい。
言葉が違うと言われても全甲だったって、
勉強には、さしつかえなかったのにと悔しそうだった。
親の都合で転校させられたことを嘆いていたが、

私も幼稚園を2か所、小学校は3ヵ所、
2番目の小学校では、待ち伏せされたり、物を壊されたり、まあ色々あったみたいだ。
母が色々と嘆いていたが、
父は全く知らなかったみたいだ。
弟も小学校を途中で転校、これまた苦労していた。
まさに親の都合だったが、一番堪えたのが、成人式の時に知り合いが同じ地区に誰もいなかったこと
くらいか。

次に兄弟のことを聞いたら
お父さんが
二番目の子を可愛がらなかったと言って
嘆いていた。
全部で、6人兄弟。
親が子育てをちゃんとしなかったから、みんな不幸だって言っていた。

でも今なんかたった二人や三人の子を育てるのに四苦八苦しているのに、
6人も育てたんだから、大変だったんじゃないの?
って言ったら
うーん。なんて唸っていた。

兄弟の話をしていたら、もうみんな亡くなっているものだから、
自分の葬式は、誰も呼ばなくていいからね。
なんて言い出したり、
こんなに迷惑をかけるなら、もう死んだ方がいい
なんて言うものだから

そんなことを簡単に言っちゃだめだよ
残された人がトラウマになるんだよ
ちゃんと人生を全うしてくれないと
後悔が残るんだよ
苦しんだり、痛い思いをさせたら、ずっと後悔するんだからね。
ちゃんと見本になって

なんて言っていたら、
周りのベッドが静かになっちゃった。
さっきまでうなったり、ガタガタうるさかったのに

ヤバイと思って
父に、ボランティアで曲を探しているから
好きな歌を教えてと言って
二人で歌った
知っていたのは「長崎の鐘がなる」だけだったけれど

5時を過ぎたので、帰ると言ったら
夕食を見てから帰れというので、
スタッフさんに夕食の時間を聞いたら
6時半だって。
メニューの貼ってある場所を聞いて
写メって来た

夕飯は、ブリ大根とお浸しだってと伝えると

快気祝いは、江の島に行こうだって
熱海がいいなって言ったら
予約しておこうかって

ベッドも新しいのを買おうかなって
そうだね。
いいベッドで寝なくちゃね。

よおーし、頑張るぞー!!って

何を頑張るのでしょうね