matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

人の感情を読み取る能力

8月16日に放送されたものが
君が僕の息子について教えてくれたこと   アンコール放送として
<総合 8/28(木) 午前1:30~2:29 >  ※一部地域を除く
<総合 9/13(土) 午後3:05~4:04 >
またまた再放送で、
総合 11/24(月・振替休日) 午前10:00~10:59
そして、すぐにも観たい方
NHKのオンデマンドで見られるようです。
 
自閉症である自分自身の心の内をエッセイ自閉症の僕が跳びはねる理由」を書いた東田直樹さんと
日本で英語の教師をしていたこともある作家
デイヴィッド・ミッチェル氏が、8歳の自閉症の息子とどう向き合ったらいいかと思った時に
東田さんの本に出会い、読んで、初めて息子の気持ちに気づかされ、この感銘をみんなにも広めようと
翻訳。イギリスでベストセラーになり、各国でも翻訳されて今では、かなり多くの国で翻訳されているそうです。
そして、その感謝の気持ちを伝えたくて、デイヴィッド・ミッチェル氏が来日、
東田くんに会って、その気持ちを伝えたこと
東田くんは、人との交流が病気のため苦手ですが、自分の本を読んで感想を言ってくれる人とは、できるだけ
向き合おうと、一つの場所にとどめられているのも苦手なのに、13時間も飛行機に乗って
アメリカに講演に行ったこともありました。
そして、東田くんの脳のMRI画像も後世のために役立てるためにと撮ってもらったりもしていました。
とても前向きな青年です。
 
MRI画像を撮ったことでわかったこと。
 
異常がみられたのは弓状束という神経繊維の集まりです
 
弓状束は言葉を話す役目をになうブローカ野 と 言語を理解するウエルニッケ野をつないでいます
 
その弓状束という神経線維の先が細くなっていて、言葉を理解していても、話せないのです。
言葉を理解しているのに、目の前にあるものの名前などを言ってしまうのです。
 
脳と言うのは、不思議なもので、弱いところがあれば、それを補うかのように発達する部分も
ある訳で
人の気持ちを理解する右脳の一部が一般の人より大きいのです。
東田さんの豊かな表現力、発想力などは、それの結果ともいえるようです。
 
今まで病気のマイナスの面だけを見ていたが、
そのマイナスの部分があるため、逆にプラスに転じているところを見つめて
その脳の喜ぶことをやってあげると、その脳や、その持ち主である東田くんも
飛躍的に色々なことが伸びて行くということがわかったそうです。
 
 
                   
 
この番組を見て
薬を飲んでいても衰えて行くしかないと言われている認知症
母がなるまでは、絶望的な病気だと思っていたが、
 
この病気になって、この病気と長く付き合って行くと
なる以前より、明るく、嘘のない、今まで知らなかった母が見えて来る。
こんなに歌の好きな人だとは思わなかったし、
ジョークに富んだ人だとも思っていなかった。
人との付き合い方や、話し方も上手で、自己紹介など、なんの躊躇もなく出来る。
ドライブが大好きで
生まれ変わったら、絶対に運転免許を取ると言っている。
映画も観ると、ちゃんと的を得た感想を言って(ほんの一言、二言ですが)、一緒に観たことがうれしくなる。
 
母も脳全体は縮んでしまったかもしれないが、
人の感情を読み取る能力とやらが、ちょっとばかり大きくなっているのではないだろうか?