matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

心にひっかかったこと 一転 迷子

母がショートスティで着る冬物のパジャマがないと言うので
 
ショッピングセンターに買い物に行きました。
 
 
ワコールのバーゲンをやっていたにもかかわらず、
好みのものがないと言うことで
カーディガンとか見ていたんです。
 
ベージュのセーターに少しラメが入っていて
気に入ったと言うので
ちょっと羽織らせてみました。
母は、近くの鏡で合わせてみて
「今頃の時期に丁度いいわ」とか
「この色だったら、何にでも合わせやすいわ」とか
気に入ったようでした。
 
鏡がベンチの近にあったもので、
3つあったベンチにいた老婦人が不信そうに見ていたんです。
 
まあ、試着室で試着すれば良かったのでしょうね。
お行儀が悪いと思われたのかもしれません。
 
 
母は、なんとか取り繕いたいと思ったのか、
私に
「これ買って来て」
と言って、そのベンチの隣のベンチに腰をおろそうとします。
一人で置いて行くのは心配です。
 
レジが遠かったので、
私が商品を持って
「一緒に来て」と言って移動を始めました。
 
売り場の端で見つけて中央のレジまで
かなりの商品の間を通って行くので
ちゃんと着れていなかったジャケットを直しながら
歩いていたみたいで、
途中の鏡に見入って
「このジャケット、細く見えていいわ。
「これ おいくらかしら?」
「私、お金持ってきているかしら?」
 
あらあら、それは、着て来たジャケットなのね。そう思って
手にもったカーディガンを
「これ、どうするの?」と聞きますと
「こっちのジャケットがいい」と
申します。
母の頭の中からカーディガンはすっかり消えてしまったようです。
 
良い事は覚えていないのに、嫌なことはずっと覚えている。
あやした途端に泣き出した子供のことなども
一時間くらいたっても
「私は子供に好かれるたちなのに…」
と他の話をしていてもそこに戻ってしまう。
 
 
 
 
結局そこでは何も買わず、
気分を変えるため食品売り場に行きました。
 
食品売り場で、いくつか商品をかごに入れたところで
母がトイレに行きたいと言います
すぐにも行きたい様子
大きなトイレの表示を教えて、
「あとから行くからちゃんと待っていてね」
と言って
すぐにレジを済ませ
 
トイレに駆けつけると
もう母の姿は、見えません。
 
大した時間ではなかったので、辺りを探したのですが、見当たりません。
呼び出しをかけてもらおうと近くの店員さんに声をかけると
サービスカウンターへ行って下さい。
 
また端から端への移動です。
途方にくれた顔をしていたら、
そばの電話でサービスセンターに電話して呼び出しをしてくれました。
 
名前を呼んでもらったのですが、
果たして来るでしょうか?
誰かに、問い合わせてくれるでしょうか?
 
取りあえず、呼び出しの目印をなっている場所に行ってみると
その近くのベンチにちょこんと座っています。
 
「ああ、良かった。ここで待っていてくれたの?
呼び出し聞こえた?」
と聞きましたら、
「ごめんなさいね。心配だったから、呼び出しかけてしまったの」
うーん。違うけど
会えて良かった。
 
母がそこにいたのは、偶然なのか。
駐車場に行くまで
「ごめんなさいね。呼び出しかけちゃって。
ちゃんと取り次いでくれてた人にお礼をしたかしら」
って
微妙に違うけれど、
外でのトイレ、ちょっと考えなくちゃ。