matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

とっても良くして下さるのに眼中にないと言うむなしさ

週に何度も
家で騒ぎで呼び出され、弟は、父を施設に入れようかまで考えているようです。
 
でも、このボタンのつけ間違いを直せば
まだ、こんな混乱を起こさずに済むはず
 
父が来なくてもいいと言うのを振り切って
出かけました。
 
デイサービスの車から降りる時、スタッフさんが
「Kさん、また来週ですね。僕のこと覚えていてくださいね」って
母は、もう家に帰ることに夢中で
スタッフさんの顔を見ていないんです。
形ばかりのお辞儀をして
儀式のようにその行為を済ませようとしていました。
そこで、
「ねえ、いつも送って来てくれるTさんだよ」
と言いますと
「わかっているわよ。(ちょっと間をおいて)Tくんでしょ」
その後、すぐに彼の後姿も見送らず家に向かったので、雨に濡れてしまいました。
 
玄関をはいる時に
「今送って来てくれたの誰だっけ?」
ちょっと不思議そうな顔
出かけたことも忘れて早く家に入りたいみたい。
「Tくんよ。Tくんしか送って来ないじゃない」
 
Tさん、まだ新しい職員さんなのに、とてもよくやってくれています。
とは、言っても、もう1年半くらいなりますが。
認知症になり立ての頃は、他の施設に通っていて
信頼できる職員さんではないと行く事さえ拒否していたのを
思うと
今の施設には、頭が下がるばかりです。
 
そしてリビングに入るともう誰が送ってきたのか
すっかり忘れています。
父は、
「Tくんは、送って来る時にじゃんけんとかしてくれて
母を気持ちよく家に入れてくれるんだけどな」
と言っていますが、名前を憶えないので、今度似顔絵でも
描いておきますか
 
ちょうど「Xメン フューチャー&パスト 」のクイックシルバーのような髪型で
目立たない青年ですが、
なんとか覚えさせたいです。