谷津バラ園と母の不安
母がいなくなる騒ぎがあったばかりだと言うのに
バラ園に行って来ました。
夫が二年前に京成バラ園に二人を連れて行ったらすごく喜んだので連れて行こうと言うことになってのです。
夫の提案は、いつも急です。
でも気持ちがうれしいので行くことにしました。
7時になるや否や母に連絡をすると用意をして待っているとのこと。
早速出かけました。
行く途中でも父に連絡をすると
「急になんて行かれないよ」とのこと。すると母が
「私が電話で行くって言ったの」と電話の後ろで叫んでいます。
覚えているかいないかは別にしてうれしいのだなと思いました。
さあ出かけてみたら、さすがに行き当りばったりなので、渋滞にあってしまい
父の一言
「谷津バラ園じゃだめなの?」と言うことで
谷津バラ園に行く事にしました。
規模は、京成バラ園より小さいものの、バラの花はいっぱいです。
母たちは花のトンネルの中からお花畑を眺めていました。
涼しくて眺めもいいので動こうとしません。
香りもよくて、父や、母は赤いバラがお気に入りでしたが、
私は、ピンクや、紫、コーヒー色の花が気に入りました。
帰りの車の中で母は
デイサービスの事ばかり気にしていました。
明日は迎えに来てくれるの?
誰が迎えに来てくれるの?
本当に毎日行っているの?
って、
父は、それに10回は答えていましたが、さすがに11回目は
「もう、言ったよ」と言っていました。
でも父のことを責められません。
なんて答えたら母の不安を解消できるのか、誰も良い答えをすることが出来なかったからです。
家に帰る途中で母の好きなお寿司を食べました。
父や、夫が次々に母のために注文
食べ物をいっぱいみると食べなくなってしまう母のために
「母の前にお皿を並べないで」と二人に頼みましたが
大トロ一皿でお腹がいっぱいだそうで、
それを見ていたら、私も三皿が精一杯でした。
最後に二人で食べようともう一皿頼んだのでしたが、
「今日は、歩いていないから」と
あっさり断られてしまいました。
夜にお腹が空かなければいいなと思いながら家に帰りました。