matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

滑落

昨日、伊勢原市の大山に行きました。
 
夫が随分前から行きたいと言っていて、昨年は私が負傷していたので一人で行ったこともありました。
朝から行けばいいものを、夫が朝の散歩に出かけていて帰って来てから
「どこへ行く?明日からは仕事なんだ」
と言うので、
大山に行く事にしました。
家を出たのが8時半、伊勢原には、9時半には、着いていて、バスを30分くらい待ち
そこからケーブル駅まで30分くらいとケーブルカーを待つのに、30分くらい
11時頃に阿夫利神社に行き、参拝をすませ、
見晴らし台にむかってハイキングを始めました。
 
大山と言っても中学の頃の遠足で行ったきり、
結構な山のような記憶があって、物見遊山で上るような山ではなかったような気がいたしましたので、
本を購入、初心者でも無理のないような見晴台までの道を選びました。
 
回りの人たちを見ると、年齢はかなりのご高齢の方から、小さなお子さんまで、
装備も、色々です。さすがに高尾山のようにハイヒールの人は、いなかったようです。
崖の道で、人と人が一人づつすれ違うのがやっとの道でしたが、
追い越して行く人や、速度が一定でない人もいて、
なかなか大変な山道でした。
夫はせかす人なので、私を前にしてもらいました。
半分くらい行くと立ち止まっている人も何人かいて、
お先にと言って先に行かせてもらいましたが、
ここのところ乾燥しているせいでしょうか、落ち葉が乾燥して滑りやすくなっています。
石もゴロゴロしているので、注意していないととてもあぶない道でした。
それでも夫は
「高尾山より空いているから、今度はお孫ちゃんを連れて来ようよ」
なんて言っていましたが、5歳の子は、まだ無理じゃないのかしらと思いました。
30分の道のりと本には書いてありましたが、40分以上かかったかと思います。
見晴台に着くと、夫が
「頂上まで2,2キロだって!ちょっと登らない?」と
言ってきましたが、
     「今のところが1.4キロで、40分かかったのでしょ。山道だし、倍はかかるんじゃないの。
      で帰りはその倍夕方になっちゃうよ」
「そうだ。それは大変だ」
と言うことになり、もともと夫はテレビのゴルフの時間までには、帰りたかったのもあって
来た道を戻り始めました。
 
帰りは早いねえなんて、いい調子で歩いていますと、大渋滞。
何故だか、みんな立ち止まっています。前の人に聞いても解らない様子。
少し後ろの人が小学生くらいの子供を伝令に先に行かせました。
その子の話によると、
レスキューの人たちが来ていて人が落ちたらしいとのこと。
お母さんが、ちゃんと確認したの、いい加減なことを言って騒ぎになったら大変よと言いますと
再び、その子が前に行って情報を仕入れて来ました。
やはり滑落したとのこと。レスキューも増えたみたいで、無線で連絡を取っているのが、
わずかながら聞こえます。
後ろの方は、情報がないのか、せまい道を前に急ぐ人もいて、
だんだん身動きが取れない状態に。
 
15分ほど、待って列が動き始めた。途中で、何回もレスキューの人たちに道を開けて、
総勢10名以上だったように思う。
そりのようなものも、二つ持っていたことから、二人だろうか?
一人は、子供みたいだね。と話しながら帰って来ましたが、
行く時に明るく、「こんにちわ」と声掛けあいながら、進んでいたのに、
帰りは、まるで葬列のように、下を向いて押し黙ってひたすら歩く集団と
なっていました。
ケーブルを降りて、伊勢原に行くバス停で、救急車の到着を見て
「見つかったんだろうね。無事だといいね」と夫と話し合いました。
 
帰ってから、NHKニュースを調べ、落ちたのが5歳の子供とおじいちゃん67歳と知り
他人事では、ないと思いました。
また今朝になって毎日新聞でおじいちゃんの訃報を知り、残念でなりません。
ケーブルカーの終点駅阿夫利神社は、標高約700m
みはらし台は、約770mですが、歩いているとその70mの差しか感じなくて
その崖の下に700mもあると言うのを忘れてしまいます。
結構な断崖絶壁なので、この坊やも200m滑落したそうです。
 
このおじいちゃんの冥福を祈るとともに、坊やの一刻も早い回復を願い
山のおそろしさを今一度考えなくては、いけないと思いました。
 
ちなみに今年に入ってからの山岳事故発生状況

日付場所事故者怪我有無事故の状況
2014年1月2日女坂80歳男性重症バランスを崩し滑落
2014年3月17日本坂14丁目78歳男性重症バランスを崩し転倒
2014年3月29日かごや道68歳女性
他1名
無傷夜間装備不携帯

 
もし、これから、山のハイキングを計画している方がいらっしゃいましたら、充分に知識を得て、
装備等に気をつけていらしてください。