matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

5歳児と91歳の共通項

お孫ちゃん、最終日は、こどもの国
 
夫がそう決めたのだから、今日こそはお孫ちゃんと遊んでくれるのだろうと
思っていたのだが、
入園してすぐに渡された、スタンプカードで頭がいっぱいになったのか、
まずは、スタンプカードに印をつけて、一番短距離で行こうとし出した。
 
なんだかわからないが最初は児童センターだそうだ。
意外に方向音痴な夫
任せて置いたら、どんな遠回りをされるかわからないので
中央広場を縦断することにした。
太鼓を二つ工作してローラー滑り台、ミニSL乗り場
ミルクプラント、動物園、白鳥池と回ってクイズに答え、
お孫ちゃんは満足したのかと心配だったが、
白鳥池の周りの遊具に関心を示し名残惜しそうに
こどもの国を後にするが、こちらはもうヘトヘト
 
次に向かったのは、母さんがいるデイサービス
ここで母さまをお迎え
しぶる母さまに「お孫ちゃんが来ているよ」と言うとようやく重い腰をあげて
私たちの車へ。
夫は初めて、母の通っている施設を見たらしく
「こんなところに泊まっていたのか」と言うのでデイサービスの施設とショートスティしたところの
説明をする。
ショートスティしたところもバザーとか、催し物でよく行っているので、知っているものと思って
話していたが、こうやって書いてみると夫はノータッチであった。
 
そして実家に行くと
家がすごいことになっていた、再三、お孫ちゃんを連れて行くこと母さまも一緒に
連れて帰ると言ったのに、部屋が混乱を極めていた。家探しをした模様。
で、父がお孫ちゃんを玄関先に迎えに出ているすきに
片づける、片づける。ありったけの力を使ってベッドを移動、家具も移動
母には、ポットで湯を沸かすように指示
洗いかごにあった食器を洗い直し、食器棚から足りない分を出してお茶を入れて
持参の歌詞をお皿に並べる。
さて準備が整った。
 
お孫ちゃんがべそをかいている。
あがりたくないのかな?そのうちに上がってくるだろうと思っていたら、
夫は、野球、野球と言ってテレビにかじりつき始めた。
母さまはおろおろ、母さんが持って帰って来た荷物をあけて
洗濯物を洗濯機に入れ、次回もそのまま使えるものと衣装ダンスに入れるものとに分ける
バザーで買ったものと書いてあるのが出て来た。
「バザー手伝ったんだってね」と母さんも水を向けると
そうそう、それくらいやらなくちゃね。なんて自慢気味
お孫ちゃんまだ来ないなあと玄関に近づくと
「それ馬?」なんて声が聞こえる。
どうやら、玄関で父さんと将棋が始まったようだ。
「将棋やっているなら、中でやろうよ」と促してリビングに向かう。
 
夫がテレビを観ているのを見て
「ねえ、ヒットってなに?ファールってなに?巨人ってなに?」と質問ぜめ、
夫は面倒くさいのか、野球ゲーム買ってあげるから、そうしたらわかるなんて言って
ちゃんと答えない。おかげで「ヒットって何?三振て何?」がエンドレス
91歳父さまが取っておきの将棋台を持ってきて
やっと将棋をやることになったらしい。
「おっ、並べ方を知っているのか?定石を知っているなあ」なんて声が飛んでいる。
しばらくやっているうちにお孫ちゃんが詰まったらしく
夫が加勢。
「おおじいちゃんの駒、沢山あるから少しもらちゃえ」なんて檄を飛ばしている。
母さまもそばから応援。
みんなが夢中になってくれているので、こっちは、片付けが進む。
洗濯も終わり、乾燥機へ。
ベッドメイキングも完了。
将棋が終わり・・・なんかいい勝負だったみたい。満足そうな顔
テレビの野球は、9回の表、
菅野が活躍
「菅野って誰?上位打線って何?ストライクって何?」
逆転でみんな裏の攻撃を見守もるなか、お孫ちゃん
「攻撃って何?なんで攻撃されているの?」
散々、質問ぜめにしておいて、さて母さまからの質問ぜめには、
「それ聞くの3回目だよ。今度は違う事聞いて」
母さまが聞いたのは
「お孫ちゃん、大きいねえ、クラスで一番大きいの?」
母さまは一言一句同じ言葉で答えるし、お孫ちゃんも同じ答え
 
お孫ちゃんだって、さっきから「ヒットって何?」って何回聞いたことか、
でも納得の行く答えが返っていないんだよね。
きっと母さまも同じなんだろうね。
野球も終わったので、お孫ちゃんに「おうちに送って行くよ」と
夫が言うと、「終わっていないもん」とテレビを指さすお孫ちゃん。
確かにテレビでは、まだユニフォームを来た選手が画面を行き来している。
試合が終わって放送時間があるので、まだ放送を続けていることを言って
そろそろ帰らないと高速道路の渋滞にはまってしまうと説得
帰ることにした。
夕食を一緒にと勧める父と母にも渋滞を理由に辞退。
でも、将棋が出来て良かった。
うちでは、将棋をするのを見たこともない夫が手をあれこれ考えるのも新鮮だった。