matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

介護者支援の会を勧めてみたが思惑どおりには、いかず

父が人と話すことによって、少しは
気持ちが楽になるかと思って ”同じような境遇の人と話す会” に
行く事を勧めました。
 
が、行ってみると人が少なく父が話をした人は
父より年が10歳も若く(とはいっても81歳かあ)
介護している人を特養に入れて一人住まいをしていると言う。
とにかく症状はひどく垂れ流しで、何もわからない状態だと言う。
子供たちも家に寄りつかない状態とか。
 
父も母の状態を話したが、良い方だと言う事になって
ただ、ただ、家の内情を話してしまったという罪悪感 だけが残ったらしい。
 
面と向かって話すことの難しさだ。
こうやってネットで話をしていると顔を見ている訳では、ないから
脳内で変換されるイメージで読んだり書いたりしている。
その方が気が楽と言えば気が楽だ。
 
そういう罪悪感にさいなまされた父は、
母に対してご馳走を買って帰ったらしい。
優しい気持ちになっていたのだ。
 
ところが事件は夕食の時に起こった。
メロンを食べる時にナイフを渡せばいいものを包丁を渡したらしい。
母は、何かが気に入らなかったらしく、包丁で父をたたいたと言う。
 
話がエスカレートし、うちに電話を寄越した。
 
父「殺される~」
母「父の様子が変なの、すぐ来て」
オーマイガッド!
私は、ちょうど帰宅してテレビをつけ、りんごにかじりついたところ。
朝もパンをかじっただけで、昼ごはんも取っていなかったからね。
 
父を制して、母の話を聞くことにした。
ずっと興奮している。
「あなたが来れないなら、今から自分が行く。それもダメなら、警察に行く」
の繰り返し。
話をそらせても、「すぐに警察に行く」結びつく
で、
「警察の場所がわかるの?」と聞くと
私が子供だった頃にあった交番の場所を言う。
駅までの道のりは、正しかったが、
電話を取ったのが5時半、
どんどん暗くなって、外なんかに出たら、帰って来られなくなることに
決まっている。
 
「とにかく私が行くまでは、家にいて」と言っても
「待っていられない。その間に警察に駆け込む」
と言い張る。
こんな話しかしていないのに、やがて7時
電話をしながら弟にメール
「実家に電話をして」だけ
そして弟から電話がかかるかもと言うと
「ずっと会っていない。話なんてしてくれるはずがない。
仕事で忙しいと言っていた。」
 
「弟から電話があるかもしれない」と
言ってから少したつと
「トイレに行きたいから電話を切るね」と言う。
頭の中で、ずっと、息子から電話、息子から電話って
考えていたのかもしれない。
唐突に切られて
ぼーっとしたところに
玄関のカギを開ける音
 
娘が帰ってきて、
「なあに、ママドラマ見ていたの?」
テレビを見ると
帰って来た時につけたテレビの録画場面が一時停止状態。
しかもオープニングの場面だ。
テーブルには、かじりかけのりんご
 
携帯には、弟から実家に電話をして
桜の話で盛り上がってと書いてありました。
 
娘にざっと事情を話して外食をすることにしました。
丁度、期限間近のお食事券もあったし。
 
後日談
父には、
仕事中の弟に電話をかけさせたということで、叱られました。
昔の男だねえ。