matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

母を連れて昼神温泉  その5  二日目 の夜から三日目

二日目は散歩から帰って来ると
夕食前にお風呂に入ることにしました。
 
お風呂に入ってからの夕食は、
前の日より、より豪華になっていたせいか
食が進みました。
 
ご飯が来てから食が進んでいたので、早くご飯を持って来てもらうために
みんなで配膳を手伝ってしまいました。
 
仲居さんは、「こんな楽なお客さん、はじめてだわぁ~」なんて
はしゃいで、色々な情報を話してくれるのですが、
みんなは、おかずリレーをしながら、
話はいいから、ご飯を持って来てぇ~という目をしていたと思います。
 
前日より、ちゃんとおかずもご飯も食べて
先に食事を済ませて読書をすると出て行った夫のいる
ロビーに行くと
父と母は、売店をウロウロ
「ヘルパーさんにお土産を買わなくていいだろうか」
とか、
「ご近所にお土産を買わなくていいだおうか」と父が言うと
母がキィーとなり、
そういいながらも行く場所、行く場所で山のようにお土産を買って
部屋の中でお土産のしめる場所がだんだんに多くなっていく
 
次の朝は、朝市に行くと言うので
早めに寝ることにする。
 
夜はやはり二回起きて、
やっと寝られると思った5時になるかならないかの時刻
夫が朝風呂に行くと言って
部屋を出て行った。
 
帰って来ると、みんなで朝市に行こうと言う。
温泉に入ってあったまって行ったらいいと言うが
どうも母の様子を見ていると短時間のお風呂じゃ
意味がなさそうなので、めちゃくちゃ着込んで
行く事にする。
 
夫は前日、下見をしていたせいか、案内をしたくてたまらなそう
それを見た娘が、足が痛いと言い出した母と焚火のところにいるというので
二人で端から端までみて歩く。
 
またまた、干し柿やら、漬物やら、干ししいたけやら、かさばる物ばかり買う
どうもうちの家系は男の方が買い物が好きなようだ。
 
いればいるだけ味見をして買い物が増えてしまいそうなので、
夫の両手がいっぱいになったところで切り上げた。
 
帰り道、坂道のせいか、母が膝が痛いから先に行ってと言い出す。
夫が気を効かせたのか
「負ぶってあげるよ」と言うと
「そこまでしなくても大丈夫だから、先に行っていて」と母
 
夫が見えなくなったところで、
「ねえ、おぶっていってよ」
ええっ?
「今、ダンナちゃんがおぶってあげるって言ったんだよ。
ダンナちゃんは、良くて私がおぶるの?
無理無理、まだ背中いたいのに、人なんておぶれないよ」
「じゃ、ここに座る。だからあなたたちは、先に行って」
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「二人でささえるから、頑張ろう」
となだめすかしながら
宿まで歩いていると
夫が
「タオル持って来るから
そのまま温泉に
直行しちゃいなよ」と
と言うので
「温泉に入ったら
足の痛いのが治るってよ」と
温泉に直行。
 
ここは、美人の湯と言って肌にやさしい温泉のようで、
みんなとっかえひっかえ、温泉にはいるので、
部屋にいて二人っきりになると
「長い事おじゃましたわね。そろそろ帰らなくちゃ。送ってくれる?」なんて
勘違いをしたり、
父が寝ているのに、母の場所から見えないと
「早く帰らないと父さんに怒られるから、送って行って」なんて
母は遊びに行っても父のことを気にしているんだなあと思わさせられた。
 
朝食のあと、水引会館に行って素晴らしい作品を観る。
お店の人と話を合わせているのをみると
とてもボケているなんて思えない。
 
しかし、母が饒舌なのは、すごく気を使っているからみたいなので、
少し休ませてあげた方がいいのかもしれない。
逆に言えば、みんなが気を使いすぎてそろそろ疲れが出て来て
口数が少なくなっているのかも。
 
二年ほど前に箱根に旅行に行った時は、帰る時になって、母が急に拗ねて
逃げ出した。
その後も二人で遠出をすると決まって帰ると言い出すと逃げようとした時期があった。
そんなことが何度かあって、遠出をする時は、
誰か付き添ってもらうようにしていたが、昨年あたりから、帰るといっても
大丈夫そうだ。
それでも細心の注意をしないとせっかくの旅行が台無しになってしまう。
 
それにお土産を買いすぎて、父と母以外は、荷物に押しつぶされそうな状態。
追いかけようにも無理な話だ。
帰り、駅までのバスの中、行に眠っていて見損なった日本アルプスの景色に感動しながら
茅野駅まで行く。
電車の中でもまたまた富士山を楽しみながら新宿まで。
そのあと、二人で帰れると言うのを最寄駅まで送る。
「駅からはタクシーで帰るからいいよ」と言われたが、
念のため私と娘二人でお見送りをすることにした。
すると父が
「明日の朝食はどうしよう」と言い出す。
「タクシー並んでいてあげるから、パンを買って来たら」と提案すると
タクシー乗り場の前のパンやに行く。
もう大丈夫かなと思ったら
タクシーには、ほとんど乗らない父は、自分の家まで行くのに、なんと言ったら
いいかわからないようだ。
確かに、最近のタクシーのみなさん。びっくりするほど、道を知らなかったりする。
それでも二人だけで大丈夫だというので、
二人を乗せて、タクシー運転手に確認すると
やはり昔ながら(母の言い方)の言い回しでは解らなかったようだ。
ナビにあるような目標物を言うと解ってくれたようなので、
そこでバイバイした。
 
できれば、送って行ってちゃんと部屋を暖かくして来たかったが、
夫が先に帰っているので、気がせいてしまう。
タクシーを送ると同時くらい夫からメール。
 
旅行中、かなり気を使ったであろう夫をないがしろにするわけにもいかず、
かと言って両親をほおって帰って来るのも後ろ髪をひかれるものがある。
色々と難しい。