matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

母がうつです。

「おはようございます」と玄関の扉を開け、
これじゃあ、ヘルパーさんと一緒かと思い
「おっはよぉおおおお~」
 
父に、「バカじゃないのかお前は」と言われようが、明るく声をかけてから入って行きました。
 
いつもだったら、
「あら来てくれたの。部屋が明るくなったわ」と言ってくれる母が
石のように体を固くして目を閉じています。
 
身体を固くしているせいか、起き上がれないと言います。
起こしてあげたいけれど、こちらも負傷の身の上
 
仕方がないので、足をベッドの下におろそうとすると
「床が届かないから怖い」
「肩が痛くていう事を効かない」
と、言います。
床に膝をついて足の下に、太ももをあて、
「このすぐ下が床だから、ゆっくり起きて」と促します。
 
こんな作業に10分以上かかりました。痛いと言う肩にも身体を拭きながら
確認して湿布を貼りました。
場所も言うたびに違うので、小さくカットして右と左に貼りました。
効きすぎても困るかなと思って。
 
最近は失禁もしないようですが、紙パンツを履いています。
しかもトイレに行って帰って来ると新しいものに履き替えます。
これは、良い事ですが、脱いだものが汚れていないので、
こちらが片づける前に、
「あら、こんなところに予備のがあるわ」としまってしまいます。
 
きゃーびっくりです。
あたらしいものが散らかしてあるのかと思っていましたが、
使用済みばかりかも。
 
まあ、でも、そんなことはともかく、とにかく沈んでいます。
「誰が電話であなたを呼んだの?」
「私が具合が悪いことを知っていたの?」
その合間合間に
「父さんに蹴られたから肩が痛い」とか、ずっと言っています。
 
よくアニメで暗い表情の時に顔に斜線が入っている、そんな感じです。
 
きれいにしたら、気分がよくなるかなと洗面所に連れて行き
顔を洗ってもらいます。
 
「なんかアカがずっと出るのよ」洗顔も時間がかかる。
「これからどこかに出かけるの?こんな顔を行ったら
みんなに嫌われてしまう」
 
「大丈夫よ。お肌がみずみずしくなる化粧水持って来たから」
と言って、そこにあった化粧水をすぐさま、つけさせる。
(本当に持って来ようと思っていたのに、美容液忘れた)
 
まゆもすぐに書いて
「ほーら美人になった」と元気づける。
そんな間も
「年を取ると眉も薄くなるのよ。あなたたちも薄くなるのね」
と言うから
「なんか、眉は父様に似たみたいよ。私たち、だから責任感じないで」
歯も磨いてもらうと
「血が出た」
と大騒ぎ、どこまで暗くなるんだ。
 
この後、食事もほとんどのどを通らず、デイサービスに出かけました。
そばで、父が
余計な説明ばかりして、うつに拍車をかけている。