matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

どっちが介添え人

父が認知症は、治る”と言う本を持って来た。
 
優しく接していれば良くなると言うのだ。
 
でも父は根本的に、母がその話をしたらどう受け止めるかなんて考えていない。
 
「誰が認知症?」
 
ほうら来た。
 
「ん?認知症はね、50代、60代から注意していれば予防できるんだって。
 
どれどれ、忘れ物?
 
うーん。意識しないと忘れちゃうんだよね。だから、メモ、メモ。 今日はスカビちゃんが来ました。
 
この間の歯医者の支払いは・・・あ、そうそう、弟くんが薬払ってくれたんだよね。
 
あれ?領収書がない。父様、払ってくれたの?」
 
 
私がお金の計算に四苦八苦しているのを見ていた母が
 
お昼を食べに行こうと提案してくれました。
 
でもね。まだ車 の運転、辛いのよ。(^^;  でも父が
 
母がちっとも食べないと言うので出かけたのです。母はお寿司が好きですが
 
                前回 回転ずしにいったのですが 
何取るの?なんて聞きながら
父がイカって言ったら、イカって書いてあるポップを取ったりして
見ていないと大変。
 
母は、父のお世話ばかりして自分は食べないのです。
 
私と二人で行くと、よく食べるのに、父と行くとお世話係に回ってしまうのです。
 
         食事が終わって帰って来ると今度はトイレ掃除をするというのです。
 
疲れたからちょっとだけ休ませてと言っても、やれ財布を忘れたとか、探し物をしてくれとか
 
休ませてくれません。
 
ほっと一息ついていたら、テレビ をみるからどいてくれって、
 
                 歯医者には、
 
まだ早かったけれど、出かけることにしました。
 
ゆっくり休みたかったので、ファミレスに行って、二人でソファでゆっくりしました。
 
もうちょっと時間があったら、カラオケとか行けたのにねと言って
 
歯医者に行きましたが、
 
          歯医者の駐車場から、歯医者までがちょっと遠いので
 
えっこらしと行きましたら、母がスリッパを出してくれました。
 
                    先日の神経科では、土足であがった母とは別人のよう。
 
認知症とは、その場の判断ができなくなっては、しまうが、母としての自覚はちゃんと
あるようで、
保護すべき相手(よれよれのスカビちゃん)がいると
ちゃんとその役目を果たそうとするのですね。(@@)
 
スリッパに履き替える時も荷物を持ってくれようとするし、
 
予約の時も、お金を払う時も、母の方が一足先に行ってくれる。
 
病院のスタッフは、この娘さん、なんのために来ているのかしらなんて思わないかしらん。
 
そうそう、待っている間も背中すりすりしてくれてたし。
 
私が靴を履くのを待って、
 
          ありがとうございました!ってドアを開けて帰って来た。