matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

10日ぶりの母との再会

6日に負傷してから、
初めて母のところに行って来た。
 
ケアマネさんに頼んで、デイサービスの日程を増やしてもらおうと思ったら
思いがけず、ショートステイを入れてくれて、
その様子も知りたかったが、
結論から言うととんでもなかった。
自分の体を過信していた。
 
約一時間弱の道のりの遠いこと
実家に着くころには、背中が焼け付くように痛み
転がりこむようにして到着。
 
チャイムを鳴らすが応答がないので、ずんずん入って行くと
ベッドに寝たままの母が
「今、夢を見ていたと思ったら、やはりチャイムが鳴って出迎えに行ったのよね」
 
「どう?元気だった?」
 
「うん。チャイムは、私が鳴らしたんだよ。誰も出て来ないので勝手に入って来ちゃったけど。
ごめんね。体が痛くて、ちょっとソファで横になっていていい?」
と言いながら倒れ込む。
 
「疲れているんじゃない?ベッドで横になったら?」
 
「あ、背中痛めているから、仰向けにはなれないの。ここで斜に構えて(いやいやこんな言い方しないよな)あ、とにかく斜めになって寝ているから」
 
「そうなの?なんか飲んだら」
 
と冷蔵庫から、缶コーヒーを出してくる。
(貰っておけよ自分)と突っ込みながら
「ごめん。あったかいのがいいの」
あらあら、以前だったら、お茶を入れたところなのに、目であちこち探しているけれど
入れるものが見つからない様子
 
「取りあえず、母の前で申し訳ないけれど、湿布張り替えるね」
「あらあら貼ってあげようか」
お気持ちはうれしいのですが、痛くてどんな格好をしたらいいのか自分でもわからない。
できるだけジャストの場所に貼りたいと言う気持ちから、
「いいよ。湿布の手持ちが少ないし痛いところを探し探し貼っているから」
なんて愛想のないこと。
手持ち無沙汰の母は、留守にしている父のことなどを何度も聞いている。
本当は、
定期貯金が満期になったから出かけたいので母の様子を見に来て
電話が
あったのだが、そんなことを言ったら母が怒るから、
「お昼ご飯を買いに行ったのじゃない」
なんてごまかす。
また、特にこの頃そうなのだけれど、デイサービスに行かない日は、
デイサービスをクビになったと思って暗くなる。
どうして今日は迎えに来てくれないのか
みんなに見放されてしまったと愚痴が続く。
単位が足らないから行かれないとは、言えない。
 
出かけたと書いた時間から二時間くらいして父が帰宅。
解約したものの、相手に粘られて、また定期を勧められ、そのまままた入れて来たみたい。
 
母が
「私もお金を持っている? 全部、父が隠しているのじゃないの?」
と言うから
「ちゃんと母の貯金通帳にあるよ。出したい時には、いつでも出せるんだよ」
言うと、
「夏だからね。どっか旅行に行きたいね。お金出すから計画たてて。みんなで行こう」
と言う。
このお金出すが微妙で、
実際その場になるまで、みんなの分も出してくれるのか、自分の分だけなのか、
自分の分さえ、なんでお金のない私が出さなきゃいけないの?
なるか、わからないので、結局娘の私が出せる範囲のショボイものになってしまう。
 
まあ最近では、母が出さなければ父が肩代わりをしてくれることもあるけれど、
豪華な二人だけのランチなんて言うのが一番微妙である。
 
話がそれたが、痛みのあまり何もできず、二人の話を聞くだけになってしまった。
 
しばらく見ないうちに父が痩せたような気がしたが、
よりよい死に方をしたいそうで、ハーモニカを始めたのだそうだ。
葬式の時に、自分の吹いた『はにゅうの宿』で見送ってほしいからだそうだ。
 
そして、良い死に方をするためには、怒るな、転ぶな、風邪引くな
だそうで、家族に迷惑をかけちゃいけないと言われてしまった。