matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

納骨式での人間模様

納骨の儀のあと
喪主(故人の息子)が心ばかりの食事を用意いたしましたので…・。
との挨拶、献杯が終わり
 
母は女兄弟の席に着き
お互いに近況を報告始めた。
 
一番上の伯父の時は、夫々が名残惜しそうに帰って行ったが
今回は、それぞれ家に残して来たものが心配なのか、食事が終わると
早々に、一組抜け、二組抜けと言う感じで寂しくなった
 
喪主の甥っ子は37歳ながら、人当たりのいい叔父に似て誰かが
タクシーを頼むと
僕が送りますよとフットワークが軽い
 
残ったものが一つのテーブルに集まって話をしている
一番下の叔母のダンナさまがお酒がまわったのか、口が良く回っている
 
お義姉さん、お義兄さんは、今日はどうされましたか?
僕はみんなを見ていて思うのだけど、お義兄さんのように取り扱い出来る人は
長生きする。
 
意味がよく分からないので聞いてみると、自分では動かずに目的のために人を手配して
ことをなすことだと言う。
采配のことを言っているようだが、人望がないのに人は動かせない。
夫の威厳や、親の尊厳をかざして、それを行えば、本当の意味で
自分の思うようにはいかないのではないだろうか。
 
一番下の叔母のダンナさまは、彼の信念なのか、本当に動かない
叔母が大腿骨骨折で入院した時も
退院する前の日に、やっとやって来て、
「頼まれたものはこれかい?」
なんて言っていたし(しかも違っていたらしい)
それじゃあ退院の時に少しでも荷物が少ないように来たのかと思ったら、何も持たずに帰ってしまった。
しかも
「帰ったらリハビリになるから、すぐに家事をした方がいいよ」
「四女ちゃんがいないから、ちゃんとしたものが食べられずに、体調壊したよ」
 
このダンナさま
群馬の方に別邸がある。
よく遊びにおいでと言われるが
夫に言うと
別荘なんて行くものじゃない。掃除して料理して買い出しして
足がほしいだけなんだろう。と言う。
 
確かに叔母は、車で二時間半も走れば来るんだからと言う。
母さえも、あんなところ何にもないから嫌だと言う。
やはり労力がほしいだけ?
 
みんなで話して行くうちに
今度はお祝いで集まりたいねえ。と言うことになった。
件の一番下の叔母のダンナさまが、
いとこが集まれば10人くらいいるだろう。
誰か結婚しろ」 と
 
そう言っている叔父さまのおうちにこそ、40前後の男子が二名いるのに、
33歳の具合の悪い父親代理で来たイケメン男子に
「みんなが元気なうちに結婚しろ」と迫っている。
相手もいないし、当分予定がつかないとやんわり断ると
今度は、29歳女子のいるうちに、
「Hちゃんはどうなんだ」と水を向ける
親の世話をするから結婚しないって言っていますと親が代弁する。
 
このHちゃんは、葬儀の時に話をしたが、しっかりしていて、
福利厚生いいところに就職しているらしい。
しかし、福利厚生がいいと言っても、子供を育てるために休職中は給料が出ないから
自分より給料のいい人が見つからないと結婚できないと言っている。
子育てはお金がかかるものね。
ちゃんと結婚も視野に入れて生活しているようだ。
 
一番下の叔母様のところの息子たちを見ても
給料は全部遊ぶことにつかっているみたいだ。
最近、ゴルフも始めたとか、食事にうるさいとか、遊ぶことしか考えていない感じだ。
 
今回の納骨式は、母と二人で来た。
葬儀の時は、弟と父と四人で来たが、帰りに、この叔母さん夫婦に帰り車に乗せてくれと
頼まれ、一時間半ほどの長いドライブで母がパニクッた。
 
今回は弟が抜けられない出張。
最初、私が運転して、両親を連れて行くように頼まれたが
帰りに同乗を頼まれるのではないかと危惧
うちの夫の運転で、二人が参加することにした。帰りは寄るところがあるからと
断ることで話を決めていた。
 
それでも先に帰れば、最寄りの駅に送ってと言うことになるだろうと
会場から少し離れたところで待ち合わせ
 
喪主のYくんが帰りの確認に来て、一番下の叔母さま達を最寄駅まで送ると言ってくれたが、
今度は33歳の代理で来たSちゃんと帰ると言い出した。
 
喪主のY君は、
「Sちゃんの家は、車で行くと意外に近いんですよ。」と叔母夫婦に
「帰りながら送るからちょっと待っていて
ちょっと若い者同志で話もしたいし」とSちゃんにも目配り
 
喪主のY君の奥様も車を用意してあるからと、奥様は奥様で、兄弟以外の人たちを送って行っている様子
挨拶もしっかりしていた
結婚するとしっかりするのか、しっかりしていたから結婚出来たのか
ああでも二年前に亡くなった伯父にもちゃんと彼女を紹介していたと言うから
しっかりしていたのねぇ。
でも、彼が人当たりがいいから、みんな二時間以上もかけて集まった訳で
人望は大事ですよね。