認知症の母との旅行 出発まで

母と旅行に行って来ました。

朝、タクシーで迎えに行くと父が家の前に出て待っていました。

母はと言うと、まだベッドで布団をかぶって横になったまま

何の用意もしていません。

そこで

何も持たないでいいからと起こしたら

「このままでいいの？」

いいのか？

服で寝てしまったのか、パジャマじゃないけれど、汚れているよ

「うーん。せっかくのお正月旅行だから、ちょっときれいな恰好しよう」

と着替えさせることに

来ている服を脱がせて新しい服を用意していると

脱がせたはずの下着を着ようとしている

「それも着替えちゃおうよ」

「えー、着ようとしていたのに、ダメなの」

「うーん。出来れば新しいの着よう。せっかく私が新しいの買ってきたのだから、

こっちを着てくれる？」

「えー、こっちの方があったかいよ」

うん。今着ていたんだものね。そりゃ、あったかいよ

「じゃあ、こっちに来ない？ストーブの前で着替えたらあったかいよ。新しい下着は

温めておくし」

母の支度をしている間に、娘は、タクシーを調べて電話をしてくれていました。

こっちで用意した母と父の替えの下着のほかに母の家にあった紙パンツと吸水シーツを

ボストンバッグに入れて

いざ、出発です。