いらいらしている母。 今が一番痛い時なのだろうか?
階段から落ちて、鎖骨骨折している上に、歯も5本折った母、今日は
歯医者のあと、買い物に付き合ってもらうと、ギフトショップだったせいか、
楽しい。楽しいとご満悦
ところが家に着いた途端に顔色が変わって、父に
「今日は何をしていたのよ」と食って掛かる。
「今日は、洗濯物が多くて大変だったよ。洗濯して干して畳んだら、何にもできないよ
家事は大変だな」
「それを私が何十年もやって来たのよ。感謝しなさい」
「そんなことを言ったってママさんの分の方が多いのだよ。
着て行く服がないと、隣の人を呼んでくれと大声で叫ぶじゃないか」
「具合が悪いのだから大切にしてくれたっていいじゃない。
パパさんが病気の時は毎日お見舞いに行っていたじゃない
それなのに、スリッパで帰って来ちゃって」
「それは、自分だろう。看護婦さんから電話があったぞ」
あ~あ、地雷ふんじゃったよ。
「私は今日、どこで寝るのよ? こんなに体を打っていたら、二階へはあがれないのだから。トイレに行く時は抱きかかえて行ってよ」
「無理だよ。年取っているんだよ」
「でも男でしょ。男だったら、そのくらいの力がなければ、男じゃない」
「もっと楽しい会話できない?」
「あ、今日は、孫のみーちゃんの誕生日だ。このあいだ、嫁さんが来た時に
二人からって、誕生祝い渡しておいたよ」
「え?私のところにお礼が来ていない。自分だけいい顔して。
戦争に行った人は怖い。人殺し」
「僕は前線に行ってないよ」
こんな会話を食事しながら続ける。父に
「まともに返さないで、今、現在の話をしたらどうなの?
口でやりあったら、かなわないでどんどん怒らせるだけでしょ」空気読んでほしいわ。
と、知恵をつけているところに夫から電話。
今日、出張に出かけたけれど、日にちが間違っていて、予定していた便で帰れない。
深夜遅くになるのだけど、迎えに来てくれないかと言うもの。
こっちもいつ帰れるかわからないから、タクシーで帰って来てと頼んでいると
どうやら二人の抗争は、終わったらしく、
無罪放免帰れることになった。
明日着て行く服を、伝えてさっさと帰って来た。