小学生男子かと娘がつっこむ
朝の定期便のごとく父から電話での出来事
「母がおもらしをしてしまってデイサービスに行かれない」とのこと(父、深刻そうではなく、笑いをこらえている)
母に替わってもらうと、
おもらしをしてしまって、自分は病気かしら。父も以前そういうこと(前立腺の病気)が
あったけれど、自分もそうかもしれない。こんなことは初めてでびっくりしている。
電話の向こうで、父が、○○回目とか、茶々を入れているらしい。そのうち母が
「父が、頭の上に指を立てて、回している。私、バカになったのかしら。
あんな失礼なことをされる覚えはない」(どうも電話の向こうで父がクルクルパーとやっているらしい)
↑子供か
父に代わってもらう。
「今の母にとっては、前の記憶はないんだから初めての出来事なんだよ。おろおろしているんだから、安心させ
てあげなくちゃいけないのだよ」(は、は、は、と笑って母と代わる)
母「どうしたらいいんだろう。こんな病気でデイサービスには、行かれない(それでも行きたがるのは、うれしいことです)」
「大丈夫だよ。年をとるとそんなこともあろうかと、昨日、新宿まで買い物に行って、厚手のパンツ買ったでしょ。」
「覚えていない。バカになった」
「やだぁ、パニックになっているね。
落ち着かなくちゃ、憶えていることも思い出せないよ。まあ、とにかく
パンツ買ったのよ。だからそれを履いていけば大丈夫だから」
「こんなこと初めてじゃなかったのね。だから買いに行ったのね。かなりの重傷?もう死んじゃいたい」
「違うよ。そろそろ寒いでしょ。そういう時って、失禁しやすいのよ。
みんなそう思って買いに行くじゃない。
そうすると、売り切れちゃうじゃないの。
他にも冬物が沢山入っているって聞いたから買いに行ったのよ」
「覚えていない。あなたと買い物に行ったの?何を買ってどこに置いたか覚えていない」
「パンツだから見えるところにあると恥ずかしいと思ったのじゃない。
家に帰ったらすぐに出して、かぶっていた帽子にしまって
大事そうに自分の部屋に持って行ったと思うよ。
自分でやると言っていたからね」(本当は、大事に持って手から離さなかった)
「そうなの?何枚?持っていったのは、それだけ?」
「あとね、パットも持って行った。そっちは、ちょっと大き目な袋だから、見つかると思うよ」
「あ、なんか父が持って来た。やだ。勝手に探さないでよ(父に)。なんか試供品って書いてある」
(ああ、そっちかぁ)
「それで、いいよ。ふつうのパンツにつけられるし。それで大丈夫だよ」
その後も、母の疑問に答えながら、どうにか、自分でも探してみる。どうしても見つからなかったらまた電話するということで、電話は切れた。
困惑いっぱいの母と、ワーイワーイ、偉そうなこと言いながら失敗しちゃってと面白がっている父
私の対処を不思議そうに聞いていた娘が、
男っていくつになっても小学生みたいなんだね。と
どんなに母がそそうをしても、面白がって掃除してくれる父は 神様 みたいだけどね。
でもちょっと無神経
失禁パンツを買ってきた時も、
「なんで、京王デパートにまで行かなくちゃならないのか。
近くの介護ショップでいいじゃないか」と
「品ぞろえが違うのよ。優待もあるし」 と言ったけど、
近くの介護ショップなんて連れて行かれないでしょ。近所の眼も気になるだろうし、ああいうところは、
本人は連れていかれない。
京王デパートに行ってみたけれど、
大勢家族で来ていたし、
色々なものが(シリコンのスプーンとか、着やすそうな服とか見たかったし)売っているし、
母が何かに興味を持つかもしれないし。
母がソファに腰かけて、雑貨を見ている間に柱の陰においてある下着のコーナーで担当の人と
充分に話が出来たし、行って良かったと思っている。
そのあと、同じ階にある食堂で、母が和食を食べたいと言ったので
またまた釜飯、今度はまつたけ入りでみつまめ付
母は、海鮮釜飯で、完食いたしました。
そのあとまた、介護ショップ(ハートフルなんたら)の近くにある自然化粧品の店で、口紅やら、なんやら、買って。メーカー品より、安い。
でもチークもポンポンつけるものだし、眉もペンシルだけじゃないもの。
前回は、カネボウさんで買ったけれど、ファンデーションとか、私がわからないし。順番とか気が遠くなるし、
口紅とか種類多すぎるから、こっちでいいよね。
化粧をしない娘でごめん。
今回も書いているうちに話がそれた。でも母と電車に乗って買い物に行って、帰りにちょっとお茶して、
今日も一万五千歩だよ(私の家からの分が入っているけれど)なんて、たわいもないこと言って
母がご機嫌なんだから、それを 時間とお金の無駄と言わないでほしいな。