プチ温泉
母のデイサービスが休みなので、温泉にでも行きたいなと思う。
娘も休みと言うことなので、車の移動が楽になる。それでも娘は午前中は歯医者だから午後からのお出かけになるが。
一人で連れて行くとおしゃべりの相手をしなければならず、運転に集中できない。
父でもいいのだけど、温泉となると、父には、一人で温泉に入ってもらわねばならず、
以前夫と連れて行った時は、父がヨロヨロするので、夫は心配でのぼせてしまったよと言っていた。
知らないところでは、しっかりしている父でも一人に出来ないかなと思う。なんせ、11月で90だし。
ま、そんな訳で、母だけ連れて出かける。
父がそばで色々と言うが、最近は、薬の事で険悪なのだから、父も一人でゆっくりしたらいいと思う。
まずは、娘のいる大規模商業施設に行く。
スーパーの駐車場で下りると母が、ホテルで食事がしたいと言う。
まあランチだから、そこそこの値段で食べられるだろうと、和食の店へ
ランチ定食がかつ丼で1800円。これは、娘
母が鮨ランチ、私が、おすすめ定食で、食事が出てみると、一番値段の安かった娘のかつ丼にも、
サラダと刺身がついていてかなりの分量。 それでもそれぞれ、好きなものを交換して、完食。
困ったことは、ホテルの駐車場に止めなかったから、どこかで買い物をしなくては、ならないこと。
あちこち見て歩くが、元来買い物苦手な親子なもので、買うものが見当たらない。
大好きな本屋で買い物をすることに。母がトイレに行っている間に娘と一冊ずつ買ってほぼ2000円也。
時間を使いすぎて、それでも駐車料金が発生。
と言うことは、今から日帰りで行かれる温泉なんて…ある?
取りあえず、40km以下で行かれる温泉をナビで調べ「七沢温泉」に決定。
母は都内在住で、まだ紅葉が始まっていないせいか、
紅葉の始まっている神奈川県を走っていると、景色の美しさに興奮するのか、
声が上ずっている。
「随分遠くに来たみたい。快適ねえ。でも運転疲れるでしょ。どこかに寄ってもいいわよ。」
と言ってくれるが、日が落ちる前に現地に到着したい。
七沢温泉と言えば、ゼロ磁場 エネルギーがわき出て、気力が母にも戻るかもしれない。
そう思って行きましたが、焦りすぎでしょうか。
ナビどおりに行ったら、小林多喜二ゆかりの地というところに来てしまいました。
そこで、看板にあった観光協会に電話して、日帰り入浴のできるところを教えてもらい、
一件の宿に到着。
中途半端な時間が良かったのか、露天風呂、貸切状態。
母は、誰に気兼ねすることなく、お風呂に入れたのが余程うれしかったのか、
気持ちいい。こんないいところに来られて幸せだと喜んでいました。
いつも日帰り温泉に連れて行くと、神経質そうに、体を念入りに洗う母ですが、
ここでは、ごく普通に洗って、入って来ました。
三人の貸切。
よほど気分が良かったのでしょうか。ホテルのランチは、母が出し、
温泉は娘が、帰りの夕食は私が出したのですが、
家に着いて車から降りる時に、私に、ありがとうとお小遣い(ガソリン代?)をくれました。
こんなんじゃ足りないかもしれないけれど。って、
気持ちがうれしかったです。