matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

要介護の母と旅行

弟と楽しく旅行に行っていた父から電話。
無事に帰って来た。天気も良くて楽しかったとのこと。
母に替わる。
代わる時にちょっと間があった。父がなんか言ったみたいだ。
母が「もう、こんな父と一緒にいるのは嫌だ。旅行は楽しかったけど、
    大勢の前で恥をかかされた。すぐに来て」と言う。
またもぞもぞと二人で話して
   「弟のところにお礼の電話をかけるというから終わったころ、かけて来て」
電話の向こうでは、大変興奮している母と、なんかヘラヘラしている父
   「わかった。大丈夫だからね。いつでも行くからね」と言って電話を切った。
そういいながらも、父が電話をしているうちに今の事を忘れてくれたらいいなと思っていた。
取りあえず、弟に詳細を聞かなくては対処できない。と言う訳で時間は遡る
 
  
 
旅行前
   認知症の母と耳の障害を持つ父を連れて
        一泊の旅行
    を弟が計画した。
 
記憶の持たない母は、それでも記憶が持たないことへの心配より、お嫁さんの前で何か失敗してしまうのじゃ
ないかと言う不安が先ず第一だった。
私としては、不安を取り除くために旅行前日も用意と称して母のところに行き、支度をした。
着るものは、着る順番に、タンスの取っ手にかけ、その下に持って行くもの(着替えを用意した)
しかし、当日になって、失敗したことに気付いた。
 
母のみている前で、母の確認を取ながらしたのだが、母の手でやらせなかったのだ。
しかし、下着などは、渡すと、眺めてしまう状態だから、短い時間では、無理だったかもしれない。
 
旅行当日
果たして、翌日弟から送られてきた写真は、カットソーとズボンはいいのですが、上着が違う感じがする。
でも色はあっているので、母が選んだのだろう。
しかし、前日とは、陽気が違うので、天気にはあっている。
 
そして、観光はいい感じに進み、ホテルへ。
お風呂で、ちょっと迷子になりそうとオロオロしたらしいけれど、食事も無事に済み、
弟は、父と母と一緒の部屋で寝てくれたらしい。
 
そして夜中、ホテルの従業員に起こされる。
どうやら、就寝後、部屋についているトイレに行こうとして、部屋のドアを開けてしまい、
オートロックで入れなくなり、ロビーでポツンと座っていたらしい。
もちろん、部屋番号なんて覚えていないので、名前を言って連れて来てもらったようだ。
 
夜中に起こされた弟と父は、びっくりして母を中に入れ、その後も様子を見ていると、
母はトイレに行くと、トイレだけに電気をつけ、キチンと消して戻る。
弟は、これでトイレがわからなくなるのだと思い、(トイレもお風呂も、衣装棚も同じドアで並んでいる)
母が電気を消すと起きて電気をつけておくことにして、母は間違わずにトイレに行けたそうだ。
 
何度かトイレに起きたらしいから、大変だったと思うが、母としても、出先で粗相をしてはいけないと
気になったのだろう。
 
母が部屋から閉め出されたこと、ホテルのスタッフに連れて来てもらったことを、父は翌日
母に何度も言ってからかったらしい。
弟家族が、話をそらして、母を傷つけないようにしていたらしいが、家に帰って来て二人になった時に
また言ってしまったようだ。
そして、私にも報告しなければとも父は思ったのかもしれないが、
母には覚えのないことで、屈辱でしかなかったようだ。