デイサービスでの誕生会 私も飛び入り参加

施設で、　母の誕生会　をしてくれると連絡があった。

 

風呂嫌いで、最近化粧もしなくなった母だが、誕生会くらいは、きれいに着飾って行けるように

 

と、施設の迎車の２時間前に着く。

 

すると、母、リビングで冷房をかけてソファーで寝ている。しかも額には、タオル

 

具合でも悪いのか？声を掛けても返事がない

 

父がやってきて、

 

「具合が悪いって寝ているのよ。朝ごはんも食べてないし、ちょっと来て」

 

父の部屋へ行こうとすると、母がタオルを取ってこちらを見る。

 

「やだぁ～、起きてるんじゃない？今日誕生会だよ」

 

遠くから手を差し出す。え、え、え、重くって無理無理

 

「そっち回るからちょっと待って」と言って背中に手を回し、腰から持ち上げると

 

勢いが良かったのか、そのまま立ち上がる。

 

「あらら、はずみで起きちゃった。大丈夫？」

 

「今日はなんなの？」

 

「デイサービスで、誕生会　してくれるって。　行こうよ。お花　もらえるよ」（欲と道連れかい？）

 

「あんたも来るの？　来て行く服がない。　汗びっしょりで、汗臭い」

 

「んじゃ、シャワー。シャワー。下着持ってきてあげるね」給湯のボタンを押して二階へ

 

母、訳もわからず、風呂場へ行き、風呂のふたをあける。

 

「やだ、あんたこんな冷たい水に入れる気？」

 

「ええっ！　お風呂入りたかった？　ごめーん、シャワーで我慢して。」

 

「シャワー出ないよ。冷たいし」

 

あらあら、それコックがカランになっております。蛇口を直して

 

「すぐにあったかいのが出てくるから、ここ閉めるよ。あとタオルも持ってくるし」

 

いつも苦労するお風呂、シャワーだけどなんだかすんなり入ってくれて、いい感じ

 

出て来て

 

「ねえ、着替えたけれど、こんな薄いショーツじゃ、心配。もう一枚履く」　

 

と言うので、

 

「尿漏れパッドっていうのが、あるんだけど、使ってみない？　あてておけばいいみたい。

 

取りあえず、安心よ」

 

と、勧める。訳もわからず、みんなのブログ読みながら色々と買っておいて良かったな。

 

服も若いのがいいと言うので、きれいな色のものを選び、お化粧もしてあげると。

 

「可愛く、ほほ紅もつけて」　のリクエストあり、きれいにして送り出す。

 

送り出したあと、父が

 

「お風呂つくったんだったら入ってもいい？」とお風呂に入り、そのまま洗濯している。

 

私が洗濯できないよう～！

 

お昼は食べに行こうと、近くのファミレスに

 

すごいことに、店内は老夫婦何組かと車椅子の老人を連れた男性客と高齢者ばかり、

 

ランチは、色々ついて来るので高齢者には多すぎで、単品を頼む人多し。

 

父は食事をしている間中、

 

あの息子が可愛そうだ。会社を休んだのだろうかとか、

 

嫁さんはいないのだろうかと

 

車椅子の二人連ればかり気にしている。　明日は我が身だと言われないうちに帰ろうと思ったら、

 

「自分もいつかは、あんなふうになるのかな」って言うから、

 

「昨日行った老人会の人たちはみんな元気だったよ」

 

今朝、ラジオ体操に間に合うように起きれなかったので、

 

テンション低い。でも気力、気力。高齢者は、気持ちがそのまま病気につながる。

 

いやいや、自分だって、落ち込んだら、すぐに病魔がやってくる。

 

でも、家についたら、俳句を出してくるよと郵便局に出かける。切り替えがいいのかもね。

 

むしろ、私の方が洗濯物を干し終わったら、片づけものをしながら母の部屋で寝てしまった。

 

やばーいとマンドリンを背中に背負って、母の施設に行く。

 

押しかけ演奏だ！

 

本当にいいですか？と言いながら「ハッピーバースデイトツーユー」を、演奏させていただく。

 

調子に乗って、あと二曲。幸い、ギターを弾く人が今日はお休みだったと喜んでくれる。

 

利用者さんも、楽器をみせると、「マンドリンだ！」と、すぐに反応。むしろ、知識の多い人が多いのにいつも驚く。

 

日ごろ、歌っていらしゃるのか、みなさんお上手。独特のテンポがあるけれど、こっちは、一人なので、なんとか

 

合わせられる。高齢者向けに音を下げて演奏したけれど、高くても大丈夫そう。

 

こういうのも勉強になるわぁ

 

ちいさな施設なので、一人一人の顔が見える。おやつの時は、スタッフに、

 

「あなた、ここに来て座って食べなさいよ」と世話を焼いている人も

 

積極的に話に参加しているし、楽しそう。

 

母も気をつかって、食器を片づけたりしている。

 

私は、おやつ　をご馳走になって、先に帰らせてもらう。

 

 

家に着くと、隣のおばさんが　回覧板を　もってやってきてた。

 

「私も１７日で、８０歳になったわ」　と言う。

 

ダンナさまが整形外科に入院中。軽い認知症なので、季節感がなく

 

もう冬だと思っているらしい。娘がいるけど、自分と同じ速度で、物事ができると思って色々やってくれるので

 

ストレスにしかならないとのこと。頭が回らないから、自分の速度でやっていく。

 

もう一人、逆隣の人も　会話に加わって、

 

「あなたももうじきよ」と言う　（な、なにが？　すごいこと言っているのじゃ？！）

 

「そうなの。そのうち、私も認知症になると思うけれどね」

 

逆隣　「そう。順番、順番」　（年の順？）

 

まあ、達観していること。でもそうしたら、ご近所づきあいどうなるの？

 

 

今日行ったデイサービス。９０歳以上が４分の１とか、

 

そのうちのおひとりは、次の誕生日で１００歳

 

おひとり暮らし。９９歳から料理も始められたとか。

 

認知症。奥が深いわぁ。

 

忘れてました。今日もらった花と昨日、敬老会でもらったカステラ↓

写真の撮り方がへたくそで、上の方が切れてしまった。