matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

母がよくなるのと機嫌は反比例?

母が恥骨骨折で入院してから2週間が経ち
食欲が出て来たとともに
元気に私たちと応対することも多くなり
会話も多くなってきて、一安心していた。

日曜日だったので少し早めに行った。
すごく不機嫌

話しを聞くうちに
ベッドの位置が変わったために
廊下が良く見えるようになって
覗かれているような気がしているようだ。

それでも色々と相手をしているうちに期限がよくなって
油断したのか、ちょっと声が大きくなっていたのかもしれない。

向かいのベッドのオジサンが
「すいませーん。オムツ替えて下さい」と叫び始めた。
ほんの30分ほど前に替えたのに、どうしたんだろうと思っていたら
看護師さんが
何ですか?とやって来てオムツを取り替えて行った。
その10分もしないうちにまた
「オムツ取り替えて下さい」と言い出した。
母が
「なんでそんなに替えるの?こっちに言わないで他の人に言って」と
やり返した。
多分ナースコールでマイクに向かって叫んでいるのだろうが
ちっとも誰も来ない。
いつまでたっても
「オムツ替えて下さい」とやっている。

どうしたものか、私がナースステーションに行くべきなのだろうか。
母をとりなしていると
母が怒りだした。
「おかしいでしょ。粗相したのをあんな大きな声で言って」
「あなたおかしいでしょ」
なんてやりだした。
母をなだめていると看護師がやって来て
「どうしたの?ナースコール押せばいいでしょ。どこか痛いの?」
オジサン「うーん。うーん」
看護師「どうしたの?」
オジサン「オムツが…」
看護師「さっき替えたばかりでしょ。体の向きを変える?」
オジサン「うーん。」
看護師「そろそろ夕食だから車椅子に乗る?」
どうやらオムツを替えて、車椅子に乗せた
帰る時に
母が
「大きな声を出されたら困ります。気をつけてください
ちょっと○×□じゃないの?」
と看護士に文句をぶつけたものだから
「大きな声は悪かったけれど、そちらも病院なんですから
多少、我慢したらどうなんです?」と
言葉を残して去って行った。

私が「すみません」なんて言ったものだから
母激怒
「あんたなんか娘でもなんでもない。出て行きなさい」となった。
そこへ
件のオジサンが車椅子でやって来て
「すみません。私が何度も大きな声を出してしまったものだから
お母さんを怒らせてしまいました」と誤ってくれた。
それでも母の怒りは収まらず
しばらく私を罵倒し続けた。
母の認知症は、もうかなりなもので
「どうして自分の家に人がづかづか上り込んでやりたい放題するの?」
と言うのが主な訴え
少し良くなってくると痛みがないので
病院にいることを忘れる。
そんなことがないように目につくところにホワイトボードを
立てて、骨折していること、リハビリを頑張らなくちゃならないことを
書いてある。
でも疑問が言えるだけいいのかもしれない。
私の対処がいけなかったのだと思う。
もっと母の身になって動いていたら
こんなに怒らなかったかもしれないが
母の気をそらすためにかけたテレビの前で
居眠りをしてしまうくらい頭が回らない。

夕飯が来て
母を座らせようと四苦八苦していたら
「痛ーい。何するの?」
脇に腕を挟んで持ち上げようとしたら
「くすぐったいじゃないの。やめてよ」
と大暴れ
看護師さんを呼んできちんと座らせてもらった。

こんなになってもニュースが好きな母
世界陸上に夢中になっているうちに帰って来た。