生きるべきか死ぬべきか
母の施設に着いたら
スタッフさんが
興奮状態だったので
お部屋で食事をされています。
と言うので母の背中を軽く触って
「じゃーん、来たよ」と
言ったら
タイトルのような答えが返って来たのです。
「今ね、死んだ方がいいのか、生きていた方がいいのか、考えていたのよ」
って
ちょっとタイトルとは違うけれど
「なあに、ハムレットになったの」
って返したら
「そんな昔の話をしていたわけじゃないのよ。
身体が動かないから死んだ方がましかなって」
まあまあ、時々うつになってしまう母ですが、
スタッフさんが様子を見に来ると
「いいお部屋を与えて下さってありがとうございます」
なんて言っている。
スタッフさんが
「ほんとうにいいお部屋ですね」なんて返すと
「日当たりも良くて、私のいる場所は三畳くらいですかしら、
うまく配置されていて素晴らしいですよね」
なんて
部屋の話で盛り上がる。
その後、折り紙をしたり、編み物の話をしたり
話しの合間に歌も入って
手足のマッサージもしてあげたら
肩が動かないというので
軽くなでてあげた
カチカチだった肩だか、なでるだけで
血の気を取り戻したようで
柔らかくなったような気がする。
ちょっとの間だったけれど、どよんとした空気が入れ替わったかな？
