matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

歩けない母のいらだち

スタッフの人は随分歩けるようになったのですよ。
「朝、なんて起きて来ちゃって、こっちが焦るくらい」
の状態で
食欲も出てきました。
とのことですが、
母の介護記録を見る限りでは
まだまだちゃんと食べられていない様子

お昼ご飯までと思って行ってきましたが、
行くなり
「あの白いものが気になる」
とか、
「あの花のそばに行ってみたい」とか
歩きたそう

でもいざ歩いてみると
膝がいたいんですって
そうは言っても、手術した方と違う足が動かないなんて
言ってたりで
よくは解らない。

しばらく歩くと
トイレに行きたいと言うことで
スタッフさんと交代

母がソファでテレビを観ていると
食事の用意が出来たみたいだけれど
母にはちっともお声が掛からない。

歩けていたころは一番で取りに行っていたのに
声が掛からない。

解っているのかいないのか
何かご不満の様子

かと言って
食事の仕方のうるさい人たちと食べると
機嫌が悪くなる

それでもなかなか声が掛からないのに
業を煮やしたのか
立ち上がろうとしていたのを
スタッフさんが見て
手助けに来た。

母のそばでうるさかった男性の利用者さんの頭をコツンとして
食事に向かった。

母が食べだそうとすると
隣りの人が
咳き込みはじめた。

「なんでこの騒音と咳の中で食事をしなくちゃならないのよ」
って急にみじめになったらしい。

こんなもの食べられないとお皿を遠くにやってしまった。

しかも私に向かって
「あんたの寄越したものなんて食べられない」って
嫌悪むき出し

感情のはけ口が見つからないので仕方ないが
私がいても激昂するばかりなので
スタッフさんが
「ちょっと静かなところに行きましょうか」
って遠くのトイレに連れて行ってくれたので帰って来た。

せめてもの救いは
母が食べ物を粗末にしなかったこと。
お皿をひっくり返したらどうしようと思った。