matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

父の誕生会


倍賞千恵子/さくら貝のうた


先日のリベンジ
前の日から
朝の11時に迎えに行くと言っておいて
父と母を連れて父の誕生日の食事会をすることにしました。

まず、10時半に父のところに行くと
疲れたから母を先に連れて来てというので、
母を迎えに行きました。

もう行くばかりになっていて、母は皆さんと談笑中
皆さんにご挨拶をして、母が立ち上がるのを待つ。
母は動き出すと機敏だけれど、母のタイミングを見ないと
先日の二の舞かなと待っている。

スタッフさんが今日はどちらへ行かれるんですかと言われるので、
「父が疲れているというものですから、近所で食事したいと思います」
スタッフ
「あとは、どうされますか?今日は二時からは、音楽療法があります」
「母の様子を見て戻って来ます。歌は好きですから。元合唱部ですから」
スタッフ
「何の歌が好きなんですか?」
「ええっと、桜貝の唄かな?」
母に
「さくらがいの唄ってどんなだっけ?」
「出だし歌ってよ」
私「出だし出ないよ。サビだけでいいから歌ってよ」
母「さくらが~いひとつぅ~」
しばし母と合唱

そして父を迎えに行き、近くのお寿司屋へ。
久しぶりの母を見て
父何を想ったか
「もう、83歳だよ~」
えっといぶかしがる私に
「いやいや、84歳だったかな?」
私「どれだけサバ読んでるのよ~」
父「ああ、そうだった。やっとおばあちゃんと同じ年になったんだ。93歳だった。」
私「そうそう。30年以上も前に、そこまで生きたんだから
父さんは、あと10年や20年は大丈夫だよね」
って、楽しく食事が始まると思ったら、
母が食事に手をつけない。
隣りの席の人が関西の人らしく、通る声で、やはりご両親と一緒らしく
大きくゆっくり話すので、会話丸ぎこえ。
私たちの会話より声が大きいので、途中からは、黙々と食べることにしたが、
母は、食事に集中出来ない様子
ずっとイライラして箸が進まない。
少し箸をつけても、いくらの粒を一つずつ食べている状態
私たちが負けずに大きな声を出せばいいのかもしれないが、
すべての言葉がしっかり聞こえる状態で、
こちらも話をするのは、難しい。
ただでさえ、父と母の会話を繋げるのは難しいのに。
父が苦肉の策か、母の妹からの手紙を出してくれた。
本の数分、意識がこちらに来たけれど、やはり声が大きすぎる
負けてしまう。
隣りの客が食べ終わってから、母はやっと食べ始めた。
大好きなまぐろも残っている。
昼時の繁盛期に一時間以上もかけてやっと食べ終わる。
せっかくの寿司屋なのに…。

施設に戻ると
スタッフさんたちに
いいなあ。とか、先日テレビで紹介されていたばかりですよ。って
まあ、おいしくて有名だけどね。
母の記憶からは、もうすっかり抜け落ちていた。